【存在のない子供たち】

「存在のない子供たち」2019年7月20日公開
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長編デビュー作「キャラメル」が高い評価を得たレバノンの女性監督ナディーン・ラバキーが、貧しさゆえに親からまともな愛情も受けることができずに生きる12歳の少年の目線を通し、中東の貧困・移民問題を抉り出した人間ドラマ。中東の貧民窟で暮らす12歳のゼインは、貧しい両親が出生届を提出していないため、IDを持っていない。ある日、ゼインが仲良くしていた妹が、知り合いの年上の男性と強制的に結婚させられてしまい、それに反発したゼインは家を飛び出す。仕事を探そうとしたがIDを持っていないため職に就くことができない彼は、沿岸部のある町でエチオピア移民の女性と知り合い、彼女の赤ん坊を世話しながら一緒に暮らすことになる。しかしその後、再び家に戻ったゼインは、強制結婚させられた妹が亡くなったことを知り……。2018年・第71回カンヌ国際映画祭で審査員賞とエキュメニカル審査員賞を受賞。
「レバノン」「女性監督」「自分の子供虐待」「不法就労移民」
そんなレバノンの現実に13歳少年ゼインは戦った。
自分の両親を「僕を産んだ罪」で告訴した。
映画ではあるが、これがレバノンの現実なのだろう。
2歳年下の妹が何もしらずに出血して服に血が付いているのを
ゼインは気づき、脱がせて、洗い、万引きして手当てをさせる。
そんな11歳の妹は「立派な花嫁になれる」として体よく
結婚させされる。家を飛び出したゼインが出会ったのは
乳飲み子を抱えて、不法就労する女。
その子の世話をする羽目になるのだが、本当に面倒見が良い。
私の好きな映画で2008年に公開された「ベルサイユの子」も
母親に遺棄された子をベルサイユ宮殿の近くの森でその子の面倒を
観る話だ。子供の面倒を見る男が居るのを確認した女は逃走する。
ベルサイユの子1.jpg
主演をしたギョーム・ドパルデューはこの作品を最後に
急性肺炎で逝去した。
DVDを買って、何回観たか知れないが、又観てみたくなる。

さて、日本でも是枝裕和監督「誰も知らない」が公開された
時はショックを受けた内容だったが、逞しい男の子が印象に
残っている。が、今回の「存在のない子供たち」は
国自体が貧しいということが前提だけにやるせない。
予告編にはゼイン役の少年も両親と一緒にノルウェーに
国連に難民申請して連れてきてしまったと語っている。
優れた監督は主演の子供を見つける眼が鋭くて、
優れた作品はその監督の眼に因っている。
公式サイトによると監督・脚本・出演のナディーン・
ラバキ―ディーン・ラバキ―は今回の映画ではゼインの
裁判の弁護士役で出演している。
綺麗な女性で、今後の監督としての作品に注目したい。
存在のない子供.jpg
赤ん坊を工夫して車を作り乗せて連れて歩くゼイン。
「ペスト」で読書疲れして、現況のコロナでも疲れ、引っ越しで疲れ
自分の精神に疲れ、日々の劣化、加齢に疲れた。
映画は静かな心への点滴となった。

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