【未来を乗り換えた男】

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パリ→マルセイユ
祖国を離れ、
他人の人生を手に入れた男。
退路も進路もない逃避行に、
終着点は有るのか―ー
【公開】
2019年(ドイツ・フランス合作映画)
【監督・脚本】
クリスティアン・ペッツォルト
ドイツの作家アンナ・ゼーガースが、1944年に発表した小説
「トランジット」の設定を、現代に置き換えたサスペンス。
ゲオルクの名前も立場も一転、二転、三転して
ぼんやり観ていると入り組んだ筋書きが
分からなくなってしまう。
こうした映画にはパンフレットが味方になって
買ってきたのだが、自身亡命経験のある
アンナ・ゼーガースの原作が読みたくなってくる。
ゲオルクが心を寄せる近所に隠れ住む子供と一緒に遊ぶ。
そしてやはり謎の女性と男性、マリーとリヒャルト。亡命経験の女性作家ということで
「悪童日記」の原作者、アゴタ・クリストフを彷彿とさせる。
島国の日本では想像がつかない隣国への亡命。他人への成り代わり、他人の人生に乗り換える
というと、先日読んだ、平野啓一郎「ある男」を思い出す。

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