政彦&エヴァンス=「ハゲタカ」で拡がる世界

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遅々とした読み方ではありましたが、ようやく「ハゲタカ」4冊完読しました。

ブログでも「ハゲタカ」「真山 仁」「鷲津政彦」「ビル・エヴァンス」というキーワードが散りばめられた書き込みが多く見受けられます。

最初はNHKのTVから、次ぎに原作を読んだ読者が多いようですが、正に私もその通りで、それも何故ドラマが見たかったかと言いますと、内容もさることながらただ単純に「大森南朋」さんが好きだからでした。
真山 仁さんすら知りませんでした。

ところがドラマも久々に骨太の大人のドラマに仕上がっていましたし、チンプンカンプンのはずのM&Aとかバイアウトなどなど・・知らないなりに興味を持つことも出来ました。
ところが!原作は、それは当然と言えば当然ですが、何倍も何百倍も面白かったのでした。
読みながら「鷲津政彦」=「大森南朋」 「芝野」=「柴田恭平」 「飯島」=「中尾 彬」とイメージしながら。

見た目的には長身でもハンサムでもない、小柄で平凡などこにでもいそうなサラリーマン風の鷲津はけっして格好良く立ち回るわけではないけれど、心の奥底に燃え滾っている熱情をひとまず封印して、あらわにはしない話し方。
そんな鷲津の隠された一面には、元ニューヨークのジャズシーンでピアニストとして活躍していた、それが又、カッコ良くないはずの鷲津をとても素敵なナイスガイに見せます。
自分の実力の限界を知った鷲津はジャズの世界は離れ、ハゲタカファンドの世界に没入します。
テレビドラマでは鷲津のこの変の過去の経緯が違っています。
封印したはずのジャズ、ピアノでした。

でもニッコウミカドホテルのバーでひと気のない深夜、1人でエバンスを弾きます。
そっとその曲を聴いていた貴子が『「A・TIME・FOR・LOVE」はビル・エヴァンスの”alone”の中にあるジュニー・マンデルの曲ですね』と言います。
さらにもう一曲「alone」の中の曲「NEVER・LET・ME・GO」を弾きます。
貴子はなぜかしら涙ぐみながらその曲を聴いています。
ピアニストを捨ててからは極力ピアノに触ろうともしなかった鷲津は、たった一人の人の為に今までは余り見向きもしなかったエヴァンスを弾く。失っていた甘い感情に浸ります。
このシーンなどは是非映像で観てみたいですね。
真山 仁氏は新聞社を退社されてから作家デビューされるまでは歌舞伎やジャズなどエンタテイメントの雑誌等でインタビュー記事やコラムなど書かれていたというから、氏本人もジャズが好き、エヴァンスが好きなのかな?と想像します。
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私はエヴァンスは「枯葉」CD1枚しか持っていなかったのですが、1枚増えました。

「ハゲタカⅡ下」は全編が「曙電機」「シャイン」「外資ファンド」と「鷲津」(彼はホライズンを解雇され、自身のファンドを立ち上げています)の四つ巴の丁々発止です。小気味よいテンポで行く末がハラハラドキドキ・・・
結末は圧巻です!

もう貴子とのシーンは無いのか?
と思っていましたら、最後に戦場ヶ原で(此処で鷲津と貴子は出会ったのでした)出会いました。
男と男の戦いの中で唯一、甘い感情に読者も勿論鷲津自身も満たされるのが貴子との出会いのシーンなのです。

ドラマの再放送もありますし、尚その他にNHK教育TV「知るを楽しむ」で14日に「城山三郎」の特集でゲスト出演されます。
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経済小説、企業小説の先駆者たる「城山三郎」氏の作品も読んでみたくなりました。
今まで見向きもしなかった作家に、皮肉なことに亡くなられた報を知った後に、慌てて気づいたように知り得て、読んだりします。

或る方がブログで語っていました。『「ハゲタカ」という本、作家、他の作品、音楽、世の中のニュース等々「一冊の本」との出会いから拡がる世界がある。』
正しくその通りです。

一つの作品=本でも映画でもDVDでも・・・との出会いから知らなかった世界=音楽とか関連の方とか・・・正にそれが「知るを楽しむ」という言葉に当りますね。

「ハゲタカ」は続編が出るそうですので愛読者=真山ファン(になった者として)としては楽しみです。

明日はお盆休暇の振替で出勤日=といっても午前中は個人的な整理⇒午後からは恒例の大掃除で早上がりですが。
明後日からは16日までお盆休暇です。

梅ソーメン・椎茸甘煮・昨夜のゴーヤ残り・ニラ+ハム+シメジ=ゴマ油+オイスター炒め・トマト・枝豆
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この記事へのコメント

2007年08月17日 18:43
フムフム・・、もうチョット涼しくなったら、読んでみます。マズは再放送で気分を盛り上げます。
2007年08月18日 02:11
私は遅々とした読み方でしたが「秋の夜長の涼しくなった夜には」頁も進むと思います。
14日放送分を録画予約しておいたのを観ましたが、真山氏もなんか!可愛い人ですね!