のりこの日暮し日記

アクセスカウンタ

zoom RSS 【幼子 われらに 生まれ】を読むそして観る

<<   作成日時 : 2017/08/29 18:32   >>

ナイス ブログ気持玉 6 / トラックバック 0 / コメント 0

映画化を知り、平野啓一郎の重い「決壊」を読んだ後だったので、何となく清涼剤に
なるような重松作品を読んでみました。
重松 清の作品は映画化やドラマ化されたのを観てはいましたのですが、原作はそう多くは読んでいなくて
果たして何を読んだのだろう?と自問しても思い浮かばないほどに強烈な印象は無かったのかもしれません。
映画の感想は後に譲ることにして、まず小説の感想を言いたい。
画像

1996年(H8) 角川書店から刊行
幻冬舎文庫は1999年に初版発行・2011年に14版発行
=文庫版のためのあとがき=で作者は
たとえ地味だと言われてもかまわない。一つのいのちが生まれるまでの日々を、
一人の男が「父親」になるまでの過程を、ただひたすら丹念に、自分なりにせいいっぱい
誠実に書き綴りたかった。
第一稿の、まだほんのとば口を書いているときに、妻が二人めの子供を妊娠していることが
わかった。単行本が刊行された少し後に生まれた。
中略
ぼくはそれを胸に、題名をグレゴリオ聖歌から借りた一遍の物語を書き終え、
家族の新しい一員を迎えたのだった


「私」は37歳。前妻は大学の研究者への道を目指すために最初の妊娠を夫に内緒で中絶する。
「私」は両立している人だっているのに、何故自分に内緒で中絶してしまうのか?と詰る。
やがて又、妻は妊娠して今度は女児を出産する。が、彼女は夫の見ている未来と
自分の描く未来とに大きな相違を感じ、子供が言葉を得ない幼い頃に、研究者も諦め
夫の元も去る。その後には研究者とした復帰し、大学教授の男と再婚する。
その夫は、今、末期ガンである。「私」は、自分の娘との面会を前妻に要求して
年に4回程度、逢っている。
「私」はDV夫から逃れ、女児2人を連れて離婚した奈苗と再婚する。
奈苗は前妻とは丸でタイプの違う女で男=夫に頼っていないと自分で結論が
出せないような「いかにも主婦・母」と言ったタイプ。
奈苗は妊娠したことを「私」に告げる。
奈苗の長女 薫は再婚時にはもう小学生になっていたので、今のお父さんが自分の
本当のパパでないことは知っているが、次女の恵理子は今のパパが本当の父と
思っていて次に生まれてくる子を心待ちし、弟だと良いと思っている。
が、薫は母の再婚相手としか見られない義父に反抗心があり、自分の本当の父に
逢わせて欲しいと言う。「私」が別れた子 沙織と逢っていることは知っている。
年齢も同じ。
「私」は家族のそんな問題を日々抱え込みながらも、職場では同期の男に
下請けへの出向を打診されるような屈辱も抱えている。
奈苗の妊娠を機会に禁煙もした。ストレスからなのか?
或る時、「メタモルフォーゼ」と言う変身願望が叶う風俗へ行く。
赤ちゃんになりきり、オムツを替えてもらったり、柔らかな大きな乳房に
吸い付いて男としての満足を得たことに味をしめる。
どうにか奈苗の元夫 沢田と連絡が取れた「私」は娘の薫が逢いたがっていると伝える。
が、沢田が子供や妻にDVを振るった男で、子供なんて育てられないし、煩くて嫌いだと
言い、薫が逢いたがっているなんて信じられないと言う。
でも10万円くれたら逢っても良いよと言う。「私」はもし薫が一緒に暮らしたいと言ったら
どうするか?「20万円」くれたら考えても良いと言う。
遊園地の屋上で面会の段取りをして、当日「私」は30万円を下ろして、10万円を
沢田に渡す。ところが、約束の時間に薫は現れなかった。
後日沢田は「私」から受け取った10万円を書留で送り返す。
ポケットに入っている20万円は?
風俗「メタモルフォーゼ」の柔らかな大きな乳房を持つアンジーは体調が悪くて
店を休んでいた。回復して出てきたアンジーは故郷へ帰ると言う。
「私」はポケットに納まったままの20万円をアンジーに渡す。
薫はこの家を出たいと言い、千葉のお婆ちゃん、お爺ちゃんの家で暮らすと言う。
そして・・・無事、男の子の産声が聞こえてくる。

大方の人は原作・映画共々、感動したと言う感想が多い。
感動って何処に?と私は思うのだが・・・

映画は監督が女性だからか?
時代が21年も経っているからか?
風俗「メタモルフォーゼ」はカラオケ店になり、「私」が下ろすお金も増えている。
沢田に渡すのは10万円で同じなのだが、残りのお金は40万(だったかな?)の行方には
触れていない。
小説では「私」は別れた妻 友佳に「男が風俗へ行ってしまうことの相談をする」
男の性は解放で《重荷を背負う性》で女の性は自分の体の中に入れる
《いつも満たされない空白を抱える性》だと言う。
これも男である重松氏の言いそうなことだ。
私は女なので、風俗でストレスを解消する為、特定の人(女)との不倫より許せるとは
絶対に思えないので、許せないと思う。
画像
画像

小説と映画は違うもので、それを認識して、映画だけを観れば、こんなものかと感動もあったのかもしれませんね。
演じてくれた俳優はそれぞれのキャラを上手く演じていました。

Twitterでも記事書いています
https://twitter.com/pasonori


にほんブログ村

幼な子われらに生まれ (幻冬舎文庫)
幻冬舎
重松 清

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 幼な子われらに生まれ (幻冬舎文庫) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 6
ナイス ナイス ナイス
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
面白い

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
【幼子 われらに 生まれ】を読むそして観る のりこの日暮し日記/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる