のりこの山と本の記録

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zoom RSS 「六角形の小部屋」&「渡りの一日」

<<   作成日時 : 2008/06/30 23:00   >>

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「六角形の小部屋」は文庫本「薬指の標本」に収められているもう一つの作品です。
「渡りの一日」は文庫本「西の魔女が死んだ」に収められているもうひとつの作品です。

「六角形の小部屋」は前作と同じ「喪失ワールド」とも言える洋子さんの「世界」が視点を変えて書かれている作品で、これも又、面白かったでした。
大学病院の事務員として勤務している若い女性は、そのまま洋子さんの大学卒業後の勤務先、仕事と同じなので、主人公の若い女性が恋人との生活で、或る意味ではまったく確たる理由も無く、その男性を憎み始めてしまうことなど作者と等身大の感想なのかな?などと思っていまいます。
「薬指の標本」では清涼飲料水を製造する工場に勤務している「私」が」工程の途中でガラスに薬指を挟み、切ってしまい、薬指の先をその瓶の中に落としてしまいます。血に染まった瓶はそのままベルトコンベアーに流れていきます。でもそれをキッカケに「私」は清涼飲料水が飲めなくなり、工場も辞めます。
知らない町へ行き、標本制作の怪しげな場所に入り込むことになるのです。

「六角形の小部屋」では「私」は何を喪っていっているのか、何を得たいと思っているのか、その判断にも果断にも途惑っている自分を見つめている自分を感じています。
ふとしたことで背中の痛みを覚え、整形外科医の紹介するプール治療に通います。
其処で、何と言うことはない、初老の老婦人に気を引かれ、彼女をストーカーして、辿り着いた先が息子と一緒に、僅かなお金を貰って「経営」している「六角形」の小部屋でした。
一人が入る小さな「六角形」の箱は「丸で「懺悔室」のように、誰も居ない、誰にも聞かれない「自分の独り言」を話す小部屋でした。
懺悔は聞いてくれる相手がいますが、「六角形の小部屋」は其処での話しは誰にも聞かれず、誰も尋ねません。

「私」はその小部屋に通って、独り言を話していく事で、判然としなかった「自分」が見えてくるような気がしてくるのです。

不可思議な世界「洋子ワールド」とでも言うのでしょうか?
面白かったでした。

「渡りの一日」は「西の魔女」で出てきた「まい」が登場します。
「ショウコ」という同級生が不思議な存在感で登場します。
「西の魔女」の付録って感じの掌編ですが面白かったでした。
杖指山に登って「サシバ」の渡りを見にいく計画がオジャンになるところから始まります。

色々有った一日が結局、最後に美術館で岬の真上から、遥かな水平線を目指して力強く飛翔を続ける「サシバ」の群れの絵を見ます。大きな壁面いっぱいに描かれているその絵は本日、叶わなかったはずの「サシバ」の渡りを見ることが出来たことになりました。

本日で一年の6/12が終わりました。
1/2です。
気分は冬から春、寒いと言っている内に初夏と言える日々が来て、もはや、夏です。
「夏」が来たら行きたい!行こう!と思っていた山が沢山あります。
手帳の土日の週末には鉛筆で予定を薄く書いてあります。

この内の幾つが今年は登れるでしょうか?!

加島屋から買ってきた「子持ちシシャモ」焼いて、熱々の内に甘酢につけて。
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