|
「化粧師」は「けわいし」と読み、原作は石ノ森章太郎「八百八町表裏 化粧師」で、舞台は江戸である。 が映画は大正初期、東京の下町。平塚らいてぅ「青鞜」が書店の店先に並んでいる頃である。 石ノ森章太郎氏はまったく私の範疇のエリアには縁の無い漫画家で、勿論名前しか知らない。 が、これは一応原作となっているだけで、時代設定も主人公の設定も異なっているのかな? 主人公の化粧師役を椎名桔平が演じ、女性陣は池脇千鶴、管野美穂、柴咲コウ、いしだあゆみ、岸本加世子などなど。 過去にトラウマを持つ小三馬は下町で化粧師を生業としている。寡黙な彼は、女性を化粧によって、変えるというよりは、本来の中からの美しさを演出することで、本人に自分の中からの美しさの目覚めさせて、人生そのものへの前向きな態度をかもし出してくれる。 色々な立場、年齢の女性にその信頼は篤い。 此処では、女性達の他に、彼の仕事に興味を見せる男の子が出てくる。 父親は出稼ぎで不在。年中ヒステリックに子供を叱り付けている母親から逃げるように子供は小三馬の元へ顔を出す。 が或る時、その母親に化粧をする。女を強調させるどぎつき化粧ではない。生活に疲れた顔、その顔をそっと包み隠して、ほんのりと色めかせる。 その自分でないような顔に出会って、ヒステリックに子供を叱り付けていた自分、夫に責め立てるような言動ばかり吐き出していた自分、そんな自分が奥に隠れて、鏡の前には穏やかな、優しい母の顔、妻の顔、女の顔があった。 子供の母は、まるで魔法に掛かったように、夫と子供に自分だけが被害者だったかのような責め立てを詫びる。 そのトラウマから抜け出た子供は失語症であった言葉を取り戻していく。 貧しくて、呉服屋の下働きをしている時子は、文字を覚えたくて、古本屋で立ち読みをする。 その様子を見た小三馬は彼女にその本をこっそり買い与える。 仕事の合間をみては文字を覚える彼女。 隣の蕎麦屋で両親と共に働いている純江は小三馬が好きだ。 が、小三馬の気持ちが時子へ傾いていることを知ると、彼を応援しながらも両親の薦めるお見合いをしようとする。 小三馬は寡黙だ。がその寡黙には実は過去の秘密があった・・・・ 女性を相手にする職業、美容師とかメイクアップアーチストなどは今の第一線は男性であり、カリスマ○○などと称せられているが、本当の女性の美しさを引き出したいのは本当は男性だからなのだろうか? 筋立てに不可解な箇所、??と思わせる最後の秘密の証し等々あるけれど、何と言っても寡黙な椎名桔平の演技は素敵だった。池脇千鶴、管野美穂も演技もそれぞれ良かった。 11月最後の日、「友人」から早めの誕生日祝をして頂いた。 化粧師
|
| << 前記事(2006/11/29) | ブログのトップへ | 後記事(2006/12/01) >> |
| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
|---|
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
|---|
| << 前記事(2006/11/29) | ブログのトップへ | 後記事(2006/12/01) >> |