【下流老人&続下流老人】

画像新聞で「続下流老人」の書評を見た。続があるなら、
その前の本から読もうと思い図書館から借りる。
下流老人(かりゅうろうじん)とは、生活困窮者支援を行うNPO法人ほっとプラス代表理事で社会福祉士の藤田孝典がつくった造語。および2015年の藤田の著書の題名[1]。高齢者の逼迫した生活をめぐる問題を捉えた言葉

上流・中流・下流という棲み分けは昔からあったが、高度成長時代以降は「下流」という言葉はあまり表には出てこなかったように思う。
下流老人かどうかを判断する指標として、
以下の3つが挙げられる。
1.(高齢期の)収入が著しく少ない。
2.十分な貯蓄がない。
3.周囲に頼れる人間がいない(社会的孤立)

1.収入が著しく少ない・・・生活保護基準相当で
                 暮らす高齢者
2.十分な貯蓄がない・・・退職金とか預貯金とかは
                あったのだが、同居子供が
                非正規だったり仕事に就いてなく、
                家賃のいる生活になり貯蓄を
                切り崩す生活になっていく。
3.周辺に頼れる人間がいない・・・結婚はせずに、もししても配偶者が
                      先に亡くなり、子供はいない。
いざ、退職してみると、国民年金の人も、厚生年金等の人も、需給金額の少なさに現実として実感する。
筆者は、NPO法人ほっとプラス代表理事・大学客員准教授・反貧困ネットワーク埼玉代表
ブラック企業対策プロジェクト共同代表・厚生労働省社会保障審議会特別部会委員
等々のソーシャルワーカーとして現場で活躍する一方、生活保護や生活困窮者の支援のあり方に
関する提言を行うと著者紹介にある。
年金収入が生活保護の金額と同レベルということは実際の生活は”保護を必要とするレベル”だという。
第1章 下流老人とは何か
第2章 下流老人の現実
第3章 誰もがなり得る下流老人
第4章 「努力論」「自己責任論」があなたを殺す日
第5章 制度疲労と無策が生む下流老人
第6章 自分でできる自己防衛策
第7章 一億総老後崩壊を防ぐために
一人の下流老人の生まれる背景には個々人の理由があるだろうが、「生活保護バッシングに見る
甘えを許さない社会」や「自己責任論の矛盾と危うさ」「下流老人の生き血を吸う、「貧困ビジネス」
「下流老人を大量生産する「無料低額宿泊所」などなど」貧しい老人の救いの主の表の顔の裏には
大規模な施設への収容・粗末な食事の提供」で僅かな年金や収入を搾り取る公共の支援の
隙間を狙う組織がある。
下流老人は自分自身の近い将来の姿ともいえる。病気にならない、万が一なっても薬漬けの
生活は送らない。病気や怪我で死ぬことは恐れない。恐れるのは其処へ至るまでの認知症回避だ。
画像下流老人 2015年 6月 発行
続下流老人 2016年 12月 発行
第1章 深刻化する下流老人
第2章 生きるために、働く老後
第3章 誰もが陥る「死ぬまで働く」という生き方
第4章 日本の老後は金次第
第5章 下流老人を救うカネはどこにある?
続編は筆者が最初の本を上梓して1年後に書かれているが、更にダメ出しのような形で
所謂「口を酸っぱくして」言いたかった感が強い。
高齢者に支援するお金よりもこれからの日本の将来を担う子育て支援や学費支援に回したいのが
政府の世論の本音でしょう。
特に続編にはグラフ、表などの数値化が目立つ。

2013年8月発表資料なので実際には2012年度時点
現在は東京 985円 新潟 803円

最低賃金額(時給)の国際比較(続下流老人より引用)
画像

労働人口に占める公務員の%も先ほどの表の国の中では日本は韓国とほど同じ%で最低。
公営事業を減らして、公務員を減らして、果たして本当の国民の福祉は賄えるのか?
単純だけど、大切な疑問だ。
こうした本を手にするのはどういった年代か?真に「下流」に陥っている人は本書を手にする余裕も
ないかもしれない。特に下流の老人は。熟年離婚、自立しない成人した子供、などなど、そうした変化は
いつ誰に襲い掛かるか分からない。警鐘を鳴らされても、抑止する手立てなどない。

続・下流老人 一億総疲弊社会の到来 (朝日新書)
朝日新聞出版
2016-12-13
藤田孝典

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