【この人の閾】

【この人の閾】

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何年前か図書館で借りて読んでいるのですが、自分のブログを漁っても、記事は無し。
手帳には記してあったので、図書館で借りて読んだのか~~と他人事のような感じでした。

果たして、自分はこの本を読んだ後には、どういう感想を抱いたのか?

ここ最近読んだ本と毛色の異なる「正統派?」の本が読みたくて、何かで「保坂和志」という名前を見つけて、まずは「芥川賞」受賞のこれを再読しましょうと思った時には、現在文庫は在庫無し。

が、今はネットで中古本が安く買えました。

まず、自分が読んだにも係らずに「閾」って何だ??

「老眼」では「闇」か?と読めそうですが。

「閾」=「YAHOO辞書」

1 門の内と外をくぎる境目の木。また、境目。敷居。

2 心理学で、ある感覚や同種の刺激の相違を感知できるか否かの境目。また、その刺激量

とあります。

Wikipediaでは「しきい値」として載っています。

「ぼくは小田原で大学を退官された小島さんを尋ねるのですが、生憎出かけていて、3,4時間は帰ってこないと言われて、そういえば大学時代の1年先輩の真紀さんが結婚して子供も居て、今は小田原で専業主婦になっていることをふと思い出して、電話をします」
「真紀さんは”あら久しぶり。突然どうしたの”と言い、事情を話すと”おいでよ、おいでよ”と言い、真紀さんの家に行きます。庭の草取りを手伝ったり、ビールを呑みながら話をしたりする3、4時間の話」

「」は本文の冒頭を私が勝手に纏めたものです。

「三十代後半の男と女が昼下がりに会うなんて”昼メロ”ならそのまま十年の不在の時間を越えて情事の始まりになってしまうが、ぼくと真紀さんでは十年の不在は「不在」よりももっと何もない。・・・・」と続きますが、真紀さんの今の生活、子供の学校の父母会の幹事をやらされているとか、1年に百五十本のレンタルビデオを観るとか、「失われた時を求めて」のような長い話や哲学書などを読んでいる」
「専業主婦」って時間があるし、いいものよ」とも
「そういえば、ぼくと真紀さんは大学の映画サークル」で一緒だったのだ」

子供が学校から帰って、ぼくは子供とも話して、そして、いろいろと他愛のない話をして帰る

まぁ、文庫の中の70頁の掌編。

この文庫には他に3編収められていますが、殆ど、こうした「大きな事件も展開も起きない話」

が、色々と味のはっきりした濃い料理を食べた後に、適度な温度(その時に自分が欲する温度)の綺麗な水を飲んだような清涼感がジワ~~と広がる話なのです。

真紀さんがいくら年間にビデオを観ても、難しい本をたくさん読んでも、それを何かに発表するわけでもないのだから、その「体験」は何語も無かったかのように消えていく。

この小説が書かれた時代には個人のブログなんてなかったから、差し詰め今なら、ブログでも書けそうですが、私が(ぼくも)思うに、真紀さんは、観たものは観て終わり、読んだものは読んで終わり、で良いと思っていると確信できそうです。

保坂和志氏は好きな作家ですと言いながらもそれほど読んでいる訳ではないのですが、今回久しぶりに氏の本を手に取ろうと思ったのは雑誌での文学作品の氏の批評をチラと見たことによるのです。

「ストーリー」のない何気ない日常を描くことを得意とし、静かな生活の中に自己や世界への問いかけを平明に記していく内省的な作風とWikipediaで紹介されていますように決してストーリーテラーではないのですが、穏やかな散歩しているような速度の文章は読んでいてホッとします。

私が新潟の一隅で、今生きて、生活して感じている事柄は時間の流れの中では、そのまま流れに沿って流され、決して残ることではない。
それを自分が認識して受け入れて、生きていくことに限りなく愛着を感じ、納得していく。
そんな温さがほわ~~っと広がる掌編でした。

ここ数日は、周辺に色々なことがあり、精神的にも、物理的にも余裕が無く、ブログも滞ってしまいました。

そして、自分の生きている証なんて、何にも記されずに流されてしまって、それで良いではないか!
仕事したり、本を隙間時間に読んだり、隙間時間に旧いDVDを何度も借りてきて観たり、週末には山にチョッと登ったり、時には女子会で呑んだり・・・

自分のブログを改めて見ると何と、10月の最後の日でした。
もはや11月も終わろうとしているのに・・・
今年も秒読みだと言うのに・・・

まぁ、時間に拘らずに、此処で又仕切り直しです。

10月27日は俳句の会で今回は「吟行」でした。
この記事は後日に。
11月2~3日は会山行の下見で御坂黒岳・釈迦ヶ岳でした。
これも後日に。

11月9~10日は会山行で「三ツ峠山・御坂黒岳・釈迦ヶ岳」でした。
これも後日に。

11月16日
同級生で、山の会にも入会したIさんと久しぶりに食事でした。
今年、丹沢へも女子3人で行った人ですが先日、街の歩道で転んで、骨折して山は休止していたのですが、
ようやく易しい山歩きが出来るようになったので、久しぶりに飲みました。

かつて、私世代が若かった頃には「今夜、呑みますか?」と言う言い方をしていたのですが、最近の若い人達は「ご飯を一緒に食べる」とか言うようで「呑み会」と「ご飯を食べる」って違うの?
などと不思議です。
「ご飯を食べる」って言うのは「お酒は抜きで、ご飯を食べる」ってことかと思っていたのでしたが・・・

まぁ、これは余談でしたが。

今回の場所は雑誌「SUITO」に掲載されていた店です。
「たまに飲むならこんな店」で紹介されていた中から「月」を選びました。
ホットペッパーから予約すると5500円呑み放題が4500円に割引になりました。

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小松菜のくるみ合え                         餡かけのサラダ

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                   白身のお造り3点

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              牡蠣と豚薄切りの鍋  味噌味ではなく甘めの醤油味

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〆は鍋に入れたご飯で雑炊 いつもはご飯など食べないのですが、量が抑えてあって美味しかったでした。

最後、デザートも出たのですがもう写真を撮るのも忘れていました。

グラスの生ビール2杯(3杯だったかな?)
冷酒3種類一号を3杯
以上私が飲んだお酒。
Iさんはビールオンリー

出てから珈琲を飲んで、帰宅でした。

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