【森崎書店の日々】を観る

私の中で、今一番関心が向くベクトルは「千代田区」なのだ。
その理由は「ちよだ文学賞」という一般公募の文学賞の
存在を知り、地方発祥の文学賞はたくさんある中で
千代田区という存在自体は決して卑近ではないのだが、
選者の中で好きな作家も居て、関心大となっている。

手元にある「ちよだ文学賞」第3回
応募総数242篇 大賞「森崎書店の日々」
八木沢 里志 31歳
そして、なんとこれは映画化されたのだ。
ちよだ文学賞の冊子は図書館で借りたり、
千代田区役所で購買できる。
大賞以外にも最終候補作5篇も収録される。

で、まずは映画化作品
「森崎書店の日々」をレンタルしてきた。
監督:日向朝子
出演
貴子:菊池 亜希子
貴子の叔父 さとる:内藤 剛志
松尾 敏信・きたろう・岩松 了・田中 麗奈

冒頭場面:
レストランで貴子と彼は食事をしている。
一方的に貴子のどうでもよいお喋りが止まらない。
「こけしやっていうけど、こけし売っているお店じゃないの」
「食事するお店なのよ」・・・・・・・・
彼は眼の前の皿、パスタが入っている皿を指し、冷めるよ。
という、何故、機関銃のようにお喋りするのだろう?
今、此処に集う二人のイニシアチブをとりたい潜在的な性格?
51d9oXdjoML._AC_SY445_.jpg

彼はうんざりしたように「俺、結婚することになったんだ」
貴子「することになった?」「誰と誰が?」
彼「俺と彼女が」
貴子「私は彼女ではなかったのか!」
彼の彼女は同じ会社。彼も同じ会社。
とても平常心で勤務できない貴子は退社して
母に電話する。
母は千代田区で古書店を経営する弟に助け船をだしてもらう。
叔父からの電話で古書店の2階に住み、自分の留守の時に
店番をお願いする。

映画の冒頭は貴子のお喋りで幕を開ける。
原作はもっと静かな語りで始まる。
「わたしが森崎書店で暮らしたのは、夏のはじめから、
翌年の初春にかけてのことだった。
原作はこれから読むのだが・・・
映画と原作の冒頭の温度差を感じる。
私の感覚はちょっと変なのかもしれないが、
この冒頭の機関銃のようなお喋りって、通常男性は
引くのじゃないかな。軽いボールのキャッチではなく、
一方的な話の射撃では、まいる。
貴子はこの場面以降は傷ついた感満載で、話し方も行動の
一歩も二歩も引いた感が強い。
全く、個人的には貴子のキャラクター、演じている菊池亜希子にも
全く、難のない容姿、容貌なのが、引いてしまう。
他の出演者の演技力に下支えされていると思う。
文庫には、「桃子さんの帰還」が併設されていて、
「続・森崎書店の日々」もあるので、おいおい読んでいく。
千代田区の文学賞で千代田区を代表する神田古書店が舞台とくれば
選者 堀江 敏幸氏が
「ちよだ文学」のストライクゾーンに収まる、
よい意味で計算尽くの作品です。しかし、その行為を、明るい筆致が
消していくのです。古書店を支える叔父と語り手の関係に、
少々危ない恋愛を読みうる余地も残されていて、筋書きの
可能性を読む楽しさもありました。
ただし、本の話題も多いのに、固有名、引用等に、不用意な誤りが
見受けられました。その点は、是非修正していただきたいと思います。
この3回から選考委員に加わったという堀江氏は何時までだったのか>
再新の第14回では角田光代さんに変わっていた。
神田の古書店街は20代、30代の頃にブラっと訪れたことがある。
そんな頃は新潟の街にも古書店があった。
又、この本を片手に古書店巡り、喫茶店巡りをしてみたい。
morisaki2.jpg
森崎書店1.jpg

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 3

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
ナイス ナイス

この記事へのコメント