【「十年」を観る】

画像シネ・ウィンドで「十年」を観る。
是枝裕和監督が才能を認めた、
5人の新鋭監督達が描く十年後の日本の姿
私たちの”未来”は変えることができるのか

PLAN75 早川千絵監督
高齢化問題を解決するために、75歳以上に
安楽死を奨励する国の「PLAN75」
公務員の伊丹は、貧しい老人達を相手に
”死のプラン”の勧誘にあたっている。
一方、出産を間近に控えた妻・佐紀は
認知症の母親を抱え途方に暮れていた。

いたずら同盟  木下雄介監督
AIによる道徳教育に管理された
国家戦略IT特区の小学校。
AIシステム"プロミス”に従えさえすれば、
子供達は苦しむことがない日々を
過ごすことができた。
ある日、用務員の重田が世話をする老馬に
"プロミス"から殺処分の判断が下され、
反抗する亮太はいたずらを画策する。

DATA   津野愛監督
母の生前のデータが入った「デジタル遺産」を父に内緒で手に入れた女子高校生の舞花、幼馴染の隼人に協力してもらい、データをもとに母の実像を結ぶことに喜びを感じていたが、ある知られざる一面を見つけてしまい・・・

その空気は見えない 藤村明代監督
放射能による大気汚染から逃れるために地下の世界に住む少女、ミズキ。「地上の世界は危険」という母の
教えを守り、地下の暮らしに疑問も持たずにいたが、友人のカエデから地上の話を聞き、まだ見ぬ世界への
強い憧れを抱くようになり・・・

美しい国  石川慶監督
徴兵制が施工された日本。広告代理店の社員、渡邊は、徴兵制の公示キャンペーンを担当している。
ある日、ポスターデザインを一新するという防衛省の意向を、ベテランデザイナー、天達に伝えるという
大役を先輩社員に振られてしまい・・・

最近のAIの進歩を見るにつけ、国の戦前還りへの危惧等々を鑑みるに十年後の日本には
「あるある」だと思わせられる。十年後はいきなりやって来るのではなく、一日、一日の積上げで
1年が経過し、十年、二十年が経過するのだ。一日の些細な変化、綻びに繊細な神経を向けて欲しい。
いえ、向け続けて見放さないで行こう、と思う。もう、希望もなし、金もなし、病気や体調不良で
将来に希望も見つけられない高齢者は事前に10万円を支給され、楽に
ストンと死出へ旅立てるのだとしたら、本気に希望者が殺到するかもしれない。
徴兵制という言葉は使わずとも「国の為に海外派遣する自衛隊」への就職に高給と使命感とを
抱き合わせて募集したなら、希望を失っている若者は殺到するかもしれない。
・・・・と語尾を濁らせているが、果たして、私はどう思うのか?あなたはどう思うのか?

この記事へのコメント