【教誨師】

映画「教誨師」をシネ・ウィンドで観てきた。
15日から上映で、その日は出演者の舞台挨拶があるというので、行きたかったのだが、
14日に眼の手術をしたばかりで、片目で観ても仕方ないので諦めた。
21日に抜糸したのだが、パソコン等に煩わされたりして今日が最終上映日という28日になった。
2週間しか上映されてなく、最終日のせいか混んでいた。
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<大杉漣、最初のプロジュース作にして、最後の主演作>
画像6人受刑者は
自己中心的な若者 高宮=玉置玲央
おしゃべりな関西の中年女 野口=烏丸せつ子
お人よしのホームレス 進藤=五頭岳夫
家族思いで気の弱い父親 小川=小川登
心を開かない無口な男 鈴木=古舘寛治
気のいいヤクザの組長 吉田=光石研
初日舞台挨拶をしたのは新潟県阿賀野市(旧水原町)出身の五頭岳夫さん
<Wikipedia>によるとホームレス役、農夫役、おじいちゃん警備員役などなど・・・
出演作品は観た映画やドラマでも殆ど印象に残っていない。
所属はGMBプロダクション
何歳で俳優を目指して上京したのかは?ですが五頭連峰の麓の故郷の山の名を名乗っているのでしょう。
舞台は殆ど、教誨を行う部屋。
教誨師と受刑者とのテーブルを挟んでの対面の会話。
この6名がどうのような罪状なのかは知らない(観客は)
なので、事件の詳細が会話に上がることはあまりない。
一般社会で生活していた頃の自分への固執を強く感じる。
聖書を開くが・・・教誨師の佐伯自身も兄弟との確執があり辛い過去を抱えている。
進藤は、文字が読めない、書けないという。前向きに聖書に向かう為に平仮名の練習を佐伯から習う。
実際の死刑囚はこの映画に出てくる6人なんかよりは毎日、毎日、ドアの前で刑務官の歩みが止まることを
恐れているのだ。終身刑と死刑ではその精神状態は遥かに違うと言われる。
この映画の原作があるのかと「教誨師」で検索してみたらジャーナリストが或る教誨師から
自分の死後に出してなら良しと承諾を得た取材が出版されていた。
広島テレビ報道記者、ディレクターの堀川惠子さん。
「教誨師」では城山三郎賞、日本記者クラブ賞特別賞を受賞している。
本作の脚本・監督の佐向大氏は吉村昭原作「休暇」の脚本を担当したそうだ。
吉村昭の「休暇」は本も読んだし、映画も観た。
淡々と刑を受諾していく死刑囚に向き合うごくごく平凡な家庭を大切にしている刑務官の「休暇」に
焦点を当てている作品。
日本は死刑があるので「安楽死」は認められない。
私が、もし殺人を犯し、死刑判決を受けたら、「その日」まで拘置所で淡々と本など読んだり、
何か雑感など書いたりして一日、一日消化出来るだろうか?
どうせ生きつく先には「死」しかないのは死刑囚であっても「普通の人」であっても時間の長さの差は
あれども、「死」しかないのである。楽しい、平和な日々の継続であろうと、辛い、残酷な日々であろうと
人は死によって終わるのだ。
後半、死刑を言い渡された、理屈を言い通す若者高宮と佐伯が向き合っている場面では眼鏡の下から
涙がジルジル滑り落ちてきた。不覚にも涙が出た~~という感じ。
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富士屋パンで予約した玄米食パンを受け取りに行くと、もう玄米パンは作らないとのこと。エッ!
古町モールを見上げると東京学館書道部の見事な字が風に靡いていた。

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