のりこの日暮し日記

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zoom RSS 【されど われらが日々ー】を読む

<<   作成日時 : 2018/10/30 05:02   >>

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画像私(たち)所謂団塊の世代と言われる世代には
何十年経た今日でも、「柴田 翔」は寡作ながら忘れ得ぬ作家だ。
「されど われらが日々ー」「「贈る言葉」「立ち盡す明日」を読み、
時代は過ぎ去り、世の中の変動は目まぐるしく読書傾向も変わった。
柴田 翔が30年振りに新作を発表したと新聞の書評欄で知った。
勿論、直ぐにでも読みたい!そんな逸る気持を抑えて、旧き恋人の
昔の手紙を読み返すように、「されど われらが日々ー」を再読した。
「されど われが日々ー」 柴田 翔 1964年 単行本
1974年 文春文庫 2017年文春文庫新装版
1964年に芥川賞を受賞し、186万部のベストセラーとなった柴田翔『されど われらが日々――』。この作品が当時の若者のバイブルとなった理由は、時代を描き切った上質な文学作品だったということだけではないそうです。夏目漱石、森鷗外、芥川龍之介、そして前回の書評である高野悦子や村上春樹に通じる、言わば「青春の考古学」といえる側面があるのでした。
共産主義が強く息づき、学生運動が激化した当時を、若者がどう生き延びたのか、finalventさんの思索をたどってみましょう。それは、未来の私たちの絶望と希望へと通じているのですから。

インターネットもスマホも無かった時代、世の中の腐食には、敏感に感じ、傷つき、そして恋にも
真摯に向き合っていた世代。
世界と自分が過ぎ去ってしまった時代へ戻してくれるのは小説が一番手っ取り早いのかもしれない。
生きて、眼が文字を読める間には又、再読したい。
ある冷たい雨の降る秋の夕方、私は郊外のK駅のそばの古本屋に寄った。
それはその月の最後のアルバイトの帰りであった。
いつも通り、何気なく古本に眼をさらしているうちに、私は上の方の棚にまだ真新しい
H全集があるのに気がついた。
それは、つい先月か先々月に完結した全集であった。
あまり読まれることのないHの全集であるだけに、値も高いものであった。新刊本がすぐ古本屋に出ることは
珍しいことではない。しかし、かなりの愛着を持っている人でなければ、はじめから買わないだろうH全集が、
最終の配本から一月足らずのうちに古本屋の棚にあることは、やはり少し奇異に感じられた。

まだ、H全集に関して続くのだが、かなり高価なH全集をその日貰ったアルバイトのお金を全部もってしても
払いきれない値段だったが、残りは来月払いにしてもらい買ってくる。
このH全集を買ったことが、従妹であり婚約者である節子とH全集を売った宮下との関係、
私と宮下との関係、そして宮下がH全集を売ったのは自殺したからだった。
当時の全共闘世代の若者は学歴もあり、能力もあるのに何故?自殺してしまう。
闘うことの紙一重の裏側にはリバーシブルのように死が張り付いているのだった。
K駅は吉祥寺。H全集は堀田善衛(これはネットでの推測)H全集には蔵書印が押してあった。
蔵書印とは、自分の蔵書に押す四角の印。私も当時、作った。どこで作ったのか?
ネットも無かった時代、多分文房具や書店で注文が出来たのだろう。
蔵書印や書き込みがあっても、古本は売れた時代。
そして友人同士、恋人同士では長い、長い手紙がやり取りされた。
一つの気持を伝えることが、今ならLINEなどで安直にするだろうに・・・
「されど われらが日々」は誰にでもあった。私にも・・・
読み終えた直後からもう再読がしたくなってしまう。
この原点とも言える本を読んで後に最新刊の「地蔵千年、花百年」を読める。
新潟市の市長選挙が終わった。
私が市長になって欲しい人はならずに、一番なって欲しくない人が当選だった。
これも、世の中の「今」の考え方なのだろう。
日経新聞による2017年10月の衆院選挙情勢調査によると
自民党支持率が一番高いのは18〜19歳の男性だそうだ。
或る新書に詳しく書かれていて表が出ている。
男性 18〜19歳=55%  20代=54% 30代=48%
女性 18〜19歳=33%  20代=37% 30代=38%
女性で一番高い比率は70歳以上=41%
安倍政権の支持層の中核は10代後半から20代の男性だと言っている。
ニュースで観る渋谷で騒動を起こす若者とダブって見えてしまうのだが・・・
かつては保守は高齢者の男性、若者はリベラルと言われていたのが
若者の右傾化と言われ、中高年以上の男性からは安倍政権は嫌われている
少なくとも好かれてはいない。
そんな若者は絶対確実にこうした「青春の考古学」など読まないだろう!
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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
『されど われらが日々』懐かし響きですね。再読されましたか。それでどうでした?
しゃくなげいろ
2018/11/01 09:41
インターネット休止中なので,復旧したら書きます
のりこ
2018/11/02 13:19
しゃくなげいろ様
ようやく10日振りにインターネットが繋がりました。
「されど、われらが日々」を読むと、過ぎ去りし旧き時代に
当作品よりは少し遅れた世代ですが、今とは異なる「若き者たち」の
時代に立ち向かう姿勢、文化の相違をしみじみ感じます。
何故、前途ある若者が命を落としたがったのでしょうか?
AIもスマホも無い時代、内なるものへも鋭い洞察と諦念を感じます。
のりこ
2018/11/13 10:30

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