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zoom RSS 【雪男は向こうからやってきた】

<<   作成日時 : 2018/08/26 15:09   >>

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【雪男は向こうからやってきた】 角幡 唯介 集英社文庫
画像角幡 唯介は朝日新聞社に入社したが、探検家とノンフィクション作家として生きることに自分の中で結論を出した同時期に「イエティ・プロジェクト・ジャパン」が第3回の捜索隊を組織するので参加して欲しいとの要請を受ける。自分の目指す探検とは方向性の異なる「雪男探し」には興味は無かったが「2008年雪男捜索隊朝日新聞特別通信員」として役割を得て参加することになった。
《雪男らしき動物を目撃した人物》
芳野満彦:日本で最初にヨーロッパアルプス三大北壁のひとつマッターホルン北壁を登った登山家
1971年にダウラギリW峰で雪男らしき影を遠望
田部井淳子:登山家。エベレストの女性初登頂者。
シシャパンマで雪男らしき影を遠望する。
小西浩文:ヒマラヤの8000メートル峰六座を無酸素登頂。
ヒマラヤの寺に滞在中、雪男らしき動物と遭遇する。
鈴木紀夫:ルバング島で残留日本兵小野田寛郎を「発見」した冒険家。1975年に雪男らしき動物を目撃する。その後五度も捜索を続け、最後は雪崩に埋まり死亡した。
尾崎啓一:鈴木の前年に、同じコーナボン谷で雪男らしき動物を目撃する。
画像画像

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画像<2008年の雪男捜索隊参加者
橋好輝:イエティ・プロジェクト・ジャッパンの
雪男捜索隊隊長。65歳。
1994年より捜索を開始し、隊を率いるのは
今回で三回目。
八木原圀明:副隊長。61歳。
2003年に引き続き参加。群馬県山岳連盟を
率いた登山家。8000メートル峰三座登頂。
村上和也:53歳。
三回連続で橋率いる雪男捜索に参加。
8000メートル峰三座登頂。
大西保:ヒマラヤ来訪50回を誇る
大阪のベテラン登山家。66歳。
直前に参加が決定した隊の最年長。
堤信夫:ロープレスキューのプロ。山岳ガイド。
57歳。今回初めて雪男捜索に参加。
折笠貴:カメラマン。45歳。2003年に続いての参加。
角幡 唯介32歳
雪男の「捜索物語」は
第1章:捜索への招待  2008年3月31日 捜索隊一味に加わることになった角幡 唯介の
朝日新聞社退社の意思と、参加への経緯が書かれている。
前述のメンバーの紹介。目撃したとの体験の登山家等の紹介。
第2章・シプトンの足跡
英国のシプトンの数度に渡る捜索と足跡発見に関して。
「未踏の山河ーシプトン自叙伝」よりの抜粋。
第3章:キャラバン
2008年8月17日 カトマンズ
一行はネパールの首都カトマンズに到着。
第4章:登山家芳野満彦の見た雪男
芳野満彦は日本の登山史に名を刻んだ、ひとつの時代代表する登山家だった。
17歳の時に、厳冬期の南八ヶ岳を縦走中に吹雪につかまり遭難した。
一緒だった友人は凍死し、自分も連日のビバーグの末、凍傷にかかり、両足の甲から先を
失った。その後も執念で登山を続けた。新田次郎「栄光の岩壁」は彼をモデルにした。
角幡 唯介は彼の水戸の自宅を訪問してインタビューしている。
第5章:2008年8月26日 アルチェ
第6章:隊長橋好輝の信じた雪男
第7章:捜索 2008年8月30日 タレジャ谷
ベースキャンプの他に「稜線キャンプ」「コーナボンキャンプ」「タレジャキャンプ」と
分散して高倍率望遠レンズ付きムービーカメラ、赤外線感知式コンパクトカメラ等で
動く姿、足跡を捉えようと必死。
第8章:冒険家鈴木紀夫だけが知っている雪男
フィリピンルバング島で旧日本兵の小野田寛郎を発見し、冒険家として一躍有名に
なった。発見した小野田に「なぜ、ジャングルから出ないのか」と質問すると
「自分は上官の命令がないと帰れない」というので、一度山を下り、小野田の元上官を
連れて再びルバング島の密林に戻り、小野田を説得して日本に帰国させた。
徒手空拳で日本に連れ戻した鈴木は、一躍マスコミに英雄として持ち上げられた。
小野田救出が何処でも誰からも、若干24歳の鈴木には「小野田少尉発見」の鈴木に
なり、翌年にはもう雪男捜索にそれらの呪縛から逃れるように出向いていった。
「雪男、お前さえもう一度出てきてくれたら俺の人生は再び変えられたんだ。
運命をまた造り直せたんだ」
一時は結婚し子供も生まれ、土木作業などの仕事を得ていた鈴木だが
1986年9月29日に日本を発ち、11月13日に最後の手紙が届いている。
今年3月にNHKドキュメンタリーで放送があったようですが、私は観ていない。
第9章:撤退 2008年9月26日 コーナボン谷
キャンプ場を分散して発見に努めたが期限切れで撤退する。
本来なら撤収でエンドであるはずだが、角幡 唯介のドキュメントは第10章があることが凄い!
第10章:雪男単独捜索 2008年10月15日 ポカラ
キャラバンを終え、バスを乗り継ぎ、観光地ポカラに戻ってきて、旅はひとまず終わった。
ホテルで熱いシャワーを浴び、分厚いステーキを食べる。
ここで、密かに決めていた「単独再訪」の意思を他の人には言わずに、まず隊長に
打ち明けた。最初は「雪男捜索」という行為の何たるかも半信半疑というよりは0信全疑と
いうべく状態だった。捜索中は勝手な単独行為は万が一遭難ということになれば迷惑を
掛けるので慎まなければならない。
確実な足跡も現像すればフラッシュして映っていない。
遠目では二足歩行に見えたのは錯覚で反対から見たカモシカだったり・・・
信じる、信じない、居る、居ないいずれにしても自分の眼でもう一回歩いてみて
そこで納得して終りにしたい。
角幡 唯介は結局は「雪男に見放された男」だったとの結論で帰宅する。
当初、この作品は「開高健ノンフィクション賞に応募して、残念ながら最終選考で落選した。
が、幸運なことに翌年に「空白の五マイル」で受賞した。
陽の目を見なかった作品は集英社の方で出版される運びとなった。
基本的には応募時と変えてはいないがプロローグは全面的に書き換えエピローグも
大きく手を加えている。そしてこの作品は第31回新田次郎文学賞を受賞している。
才能は自ずから表出して賞はむこうからやってくるという感じだ。
巻末の参考資料の数は夥しい限り。興味はあるが、私ごときは一生掛かっても無理!無理!
ノンフィクションが重みを持つのはこうした下調べなのだろう。
ようやくエッセイ含めて3冊を読んだが、まだまだ現在には追いついていない。
ここらで、ひとまず角幡 唯介から離れ、そして又彼に戻ってくる。
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雪男は向こうからやって来た (集英社文庫)
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2013-11-20
角幡 唯介

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