【角幡 唯介「空白の五マイル】

画像1マイル≒1.6km 5マイル≒8km
ツアンポー峡谷探検史・ツアンポー峡谷に向かった探検家・地図が冒頭にある。
第1部 伝説と現実の間
探検家たちの足跡が丁寧に書かれているが、外国人の名前と、覚え難い地名とで半分は斜め読みする。
「読んだあとから忘れても良い」はなんと安心出来る読書法だろう。
第2章 脱出行 には角幡 唯介本人のチベット体験が書かれていて、この部分に到達するまで、前半を我慢して読み進んだ。
2002年から2003年にかけて行った旅で、私は伝統的な未探検地である空白の五マイルのほとんどを探検することに成功した。自分の目で確認できなかったのは、最初に敗退した「門」と幻の滝の一部、距離にして合計わずか二キロかそこらにすぎず、探検が終わった直後は、ひとりで成し遂げたこの成果に自分でもおおむね満足していた。

あとがきでも述べているが、角幡 唯介が単なる探検家ではなく「ノンフィクション作家」としての肩書きをも並存しているからこそ、読者は角幡 唯介が感じた世界、体感した世界を追随できる。
極夜の時にもチラと語っていたが(NHKが)角幡 唯介は探検の旅に於いて「スポンサー」を持たないので、講演料とか本の印税などをあてて食料等の仕度にあてていると。
「空白の五マイル」は第8回開高健ノンフィクション賞・第42回大宅壮一ノンフィクション賞・第1回梅棹忠夫・山と探検文学賞受賞の三賞受賞という輝かしい功績でノンフィクション作家のスタートがきれた。
それにつづく探検の著書に於いても、日本のノンフィクションの賞を網羅したといっても過言ではない。
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<冒険は生きることの意味をささやきかける。だがささやくだけだ。答えまでは教えてくれない。>


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