【空山】を読む

先日「空夜」を読み終えてから続編ともいえる「空山」を読まねばと思ったのですが、小刻みな
時間を切れ切れに繋いで、永い日にちが掛かりました。
一応1日50頁をノルマにしているのですが1頁も進まない日もあったり・・・
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感想としては一口で言えば「空夜」よりは帚木蓬生らしさに彩られていて風の流れる音、
木々の葉の色付き等々、恋愛小説は脱却して自然の破壊から立ち上がる一人一人の
力が結束していく様子が生き生きと、だが、静かなタッチで書かれている。
「空夜」で結ばれた慎一と真紀は結局を家を出た夫不在のまま穏やかな「良い関係」が
持続している。真紀の家のワイン祭りや薪能など二人の協力は夫婦そのものって感じです。

恋人を失った俊子はブティックを経営しながらも市議となって、ゴミ処理施設などの地元の
環境問題に積極的に取り組む。

以前に「水神」では、筑後川の水を水位より高い位置の田へ水を汲み上げる「土木小説」
であると言えた。自然を守る環境問題と自然を破壊する環境問題は紙一重で、其処には必ずと言っていい
利権が絡む。昨年国会で何度も、何度も取り上げられた○△問題しかりですね。

殺人や詐欺や搾取などの悪人は登場しないけれど、自然を守らないという消極的な積み重ねの悪もあるのだ。

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