【きすげが咲きましたので、コロに行って来ました】

「私の知っているひとたちは、霧ケ峰へ行くとは言わない。コロへ行くという。この小屋が目的なのである。」と串田孫一氏は「山のパンセ」「コロボックル・ヒュッテ」の最後にそう結んでいます。

「霧ケ峰」「コロボックル・ヒュッテ」「ニッコウキスゲ」と言うキーワードは以前から私の中には奥深く沈殿し、眠っていたような状況でした。

霧ケ峰にはかつて、数年前に会で大人数で行ったり、その後も行きましたが、ニッコウクスゲの咲く頃ではなかったし、「コロボックル・ヒュッテ」の横を歩いたことはあっても中で休んだり、泊まったりしたことはありませんでした。
そして、手塚宗求氏のことも恥ずかしながら存じ上げないでいました。

さて、そんな先ほどの三つのキーワードが心の奥から目覚めたのが、自身が会でのトレッキングを計画して、改めて会のお仲間の一昨年実施の記事を拝見したりして、手塚氏に興味を抱き、図書館から借りて、或いはネットの中古本で購入したりして、手塚宗求が身近な人になりました。

最近は山小屋創設期の先人の著書を読む機会が多くあり、もう既に故人になっていますが、「私世代」が「今」記憶に残したい!と思い、今更ながら読みたく思うのです。

21日(海の日) 晴れ

自宅を出たのは、相変わらず遅く、上田菅平ICから車山肩の駐車場を目指しましたが、大門峠を過ぎ、白樺湖畔を抜ける頃から、車がビーナスラインにビッシリと見えます。

ロープウェイ駅の駐車場も「満車」で、車山肩も満車!!
入る事も出来ずに車は進めるしかありません。

「霧の駅」の大駐車場に入ると幸いな事に一台出る車があり、上手く其処へ駐車出来ました。

「霧の駅」は霧ケ峰高原道路ドライブインで、八島湿原~美ヶ原へ行く道と諏訪湖へ向かう道のT字路になっている要所で、車、人で混雑しています。
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11:30
道路を横切り、園地(第1から5まであります)を通過して車山へ行く道です。
小石、のジャリジャリした道で、2歳から80代まで、犬までも、登山者と言う出で立ちの人は少ないです。

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10分程歩いて、霧の駅方面を振り返った

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車山肩方面

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花の数より人の数が多い?
花が咲いている場所は道よりも高い処にあり、見上げないと群生が見られない。

かつての写真など見ると草原いっぱいに咲いていたようですが、今は鹿害の影響なのでしょうか?
まだら咲きって感じです。

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【禅庭花 一日(ひとひ)の命 輝けり】

コロボックルヒュッテに着きましたが、中は満杯のようで、まずは車山へ行きます。

13:05
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八ケ岳方面
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美ヶ原方面
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車山から下りて振り返って、蓼科山と
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そろそろ14:00
コロボックルヒュッテに戻り、お腹もペコペコ!!
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行く時には混雑していたのですが、少し空席も出来たようで、単独でも席を確保できそうでした。

ケーキに珈琲の人が多いのですが、私は最初からランチとしてこれがお目当てでした。
ボルシチ&ドリンクセット
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実は、事前に購入した本に手塚氏の署名があったのですが、それを見て頂きたいと話をしていたのですが、貴峰さん始めスタッフは忙しそうで、9月に来た時にしますと、帰ろうかなと思いましたら、展示コーナーへ行き、署名を見て頂きました。

「間違いなく親父のサインです」と貴峰さん。
ネットの古書店から購入したのですが、真新しい感じで、想像するに、亡くなられた人の家族が処分されたのでは?

朱印を押しましょうと言われ、手塚氏の朱印を押して頂きました。
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展示コーナーの手塚氏
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霧ケ峰が喧騒から解放された9月には、ゆっくりと霧ケ峰を歩き、そして日本で一番小さな山小屋に泊まって、手塚氏を偲びたいとヒュッテを去りました。

帰路は同じ道は、又、又、人間とのすれ違いを避けて、沢渡へ下りる道を行きました。
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地図には「雨後滑り易い」と書かれてある道は赤土で確かに滑りやすかったですが・・・
確かに誰も歩いていません。

沢渡(さわたり)への道、広大な草原
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沢渡の分岐
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車山肩方面を進みます。
駐車場と車山との分岐まで出るので。
登りになりますが、あまり人は歩いていないなぁ~~と思える道です。
広大な草原からいきなり、北八ツの彷彿とさせる苔蒸した場所に出ます。
何とも不思議な感じです。
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何回か分岐が現れ、眼下に駐車場が見えました。
来た道を引き返さずに遠回りでしたが誰にも逢わず(チョッと怖かったでしが・・・)得した気分でした。
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次にはビーナスラインで美ヶ原へ向かい、8月に宿泊する山本小屋を見て、上田市へ下り「武石温泉 うつくしの湯」で入浴して一路新潟へ。

今回出会えた花たち(名前は省略)
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この記事へのコメント

輝ジィ~ジ
2014年07月24日 07:06
noritanさま
相変わらずのご活躍の様子。何よりです。
霧ヶ峰 個人的に又1度会山行リーダーとして通算5,6回歩いていますが、都度
キスゲの数が減っていることを如実に感じます。
アルプスの展望が目的なら別ですが、キスゲだけならもはや番外でしょう。(観光客には別ですが)
コロボックル、見学したことは有るけど、貧乏なので何もorderしたことありません。
しゃくなげいろ
2014年07月24日 08:07
「禅庭花ー」いい句ですね。ゆかりの小屋でボルシチシチューとオーナーサイン入りに朱印をゲット。沢渡へのクラシックルート歩きと充実の山旅でしたね。
2014年07月24日 08:14
輝ジィ~ジ様
コメント感謝です。
ころぼっくるひゅっては「金持ち」が行く山小屋ではありません。
価格から言えば、通常の山小屋と同程度です。
一度限りであろうと、常連であろうと、この小屋が好きだから行くのでしょう!
2014年07月24日 08:18
しゃくなげいろ様
コメント感謝です。
表の通り一遍のルートの他にもいろいろとコースはあるようで、そうですか、沢渡へのルートは「クラシックルート」ですか。
ヒュッテ御射山は手塚氏の著書にもよく出てきますし、ビーナスラインが出来る時には、此処を横断する話も出て、皆で反対されたのだとか。
2014年07月24日 11:31
 この小屋はコロボックルといいボルシチといい、なにかロシアと関係があるのでしょうか?
 「さわんど」じゃなくて、「さわたり」と読むのね。我が田舎では「さわど」と言うけどね・・日本語は難しい。
風花爺さん
2014年07月24日 11:42
山は中高年で賑わっていますが、山の本を読む人はメッキリ減りました。
従って上質な山書は売れなくなり、およそ意味のない深田百名山めぐりの本が幅をきかせている現状は悲しいですね。
それだけにnoritanさん世代の方が山書に関心を寄せてくださるのはわがことのように嬉しく思います。
山口耀久さんの名著「北八ッ彷徨」などはぜひ多くの山好きに読んで欲しいと思い、機会があればPRの真似事もするのですが、実効があがりません。
手塚さんの特徴のある署名は私でも分かります。
ただ朱印は私の蔵書のものとは違いますね。
手塚さんはさとう宗幸さんとも親交があり、作詞・手塚、作曲・さとうというコンビで「キスゲに寄す」という歌が作られています。
コロの一夜で聴いたのですが、もうすっかり忘れています。
私の同行者はそのときCDを求めていましたが・・・。
輝ジィ~ジ
2014年07月24日 12:37
noritanさま
表現が稚拙で失礼!
コロボックル、勿論日帰りなので宿泊はしてませんが、飲み物食べ物ををオーダーしなかっただけで、小屋の由来などはある程度相当以前から知っています。
金持ちが利用する小屋だとは言ったつもり有りません。
2014年07月24日 13:24
山いろいろ様
漢字だけ見ると本当に何と読むのかしら?
上高地が「さわんど」だからきっと違うかな?
と検討を付けて、調べました(笑)
ころぼっくるはアイヌ語からきているようですが、手塚氏の著書の中で「寒い夜はシベリウスが好きになる。それもピアノの抒情的な小品がいい」と書かれてありました。シベリウスはロシアではなかったでした(笑)フィンランドでした。
2014年07月24日 13:31
風花爺さん様
ようこそ、拙ブログへ。コメント感謝です。
私は、手塚氏のサインであるかどうかだけ確かめたかったのですが、朱印を押して頂いて感謝でした。
小屋前に「キスゲに寄す」の歌詞の石碑がありましたね。
勿論CDか買ってきました。
帰りは新潟に着くまで、ずっと聴いていました。
「スズラン」「キスゲ」「マツモスソウ」「風花」と四季の花を歌ってあり、やはりキスゲの寄すが一番歌詞が好きです。
手塚氏のエッセイが惹かれるのはただ、山男、山小屋経営に留まらない、文学的抒情があり、紆余曲折の多い人生を真摯な眼差しで捉えている処が文章に滲み出ていて惹かれるのです。
山口耀久さんの名著「北八ッ彷徨」も是非手にとってみたいです。
2014年07月24日 13:33
輝ジィ~ジ様
私のほうこそ、変な受け取り方をしまして申し訳ありませんでした。
2014年07月27日 11:24
小生ブログにはあまりコメントはしない方なのですが、今回の“コロ”に関しては一言。素晴らしく良い体験をされましてね。小生も幾度か伺いいつもお茶にケーキでしたがそれでも雰囲気は最高でした。一度は宿泊をしてみたいとも思っています。
2014年07月27日 12:42
僕様
訪問、コメント感謝です。
私こそ、僕様と奥様の紀行文に感謝です。
手塚氏のお名前と著書を拝見して、今更にして著書を一冊ずつ手にすることが出来ました。
一冊読んで、手塚氏のエッセイの世界、辿ってきた世界にぞっこん虜になってしまったのです。
串田氏との交友にも、今更ながら知った次第でした。
一昨年の僕様が霧ケ峰に行かれた一ヶ月後に手塚氏は亡くなられたのですね。
ご本人が生きている頃にお逢いしたかったです。