のりこの山と本の記録

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zoom RSS 「白蓮れんれん」

<<   作成日時 : 2017/02/24 04:16   >>

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15日(水) 公民館読書会  「白蓮れんれん」 林 真理子著
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用があり、30分遅れで参加したので、感想を述べる人が2〜3人を残すのみでした。
先月は女性4人の参加で、私も初参加でした。
遅れて入って行くと・・・今月は15人程がいました。

若い男性も居ます。

大方の話は終えたようですが、後半で感想を述べた人の意見は

こうしたスキャンダラスな内容は好きではないし、林真理子と言う作家も好きではない。

読書会の良さは、課題図書でもなければ、生きている内に100%読まなかった本に出逢えること。
その本を読む時間が良かったのかどうかは暫くの経過時間が必要ですが。
知らない世界の本を読むには、遅読だし、残された時間もそう多いとは言い難いので、本当に
読みたい本だけ読んだ方が良いのかどうか・・・

まぁ、ともかく私も林真理子は苦手な人で、今までは近づきたくはない作家でした。
でも読まず嫌いしていても仕方ないので、読み進むと、彼女の文章は飽きさせないし、テンポ良く
読み進めてくれる。

「朝ドラ」は見ないのですが、2014年に「花子とアン」の中に柳原白蓮が登場したことは情報としては
知っていました。柳原白蓮がどういう人生を送ったのかは、詳細も知りませんでした。

他に図書館からは
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                     白蓮自身が書いた自伝です
ですが、登場人物は仮名で登場して自伝といえ、小説仕立てになっている。
少しページを繰ってみましたが、林真理子の著書1冊で充分と想い、結局は読みませんでした。
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これは図書館の方が参考図書を数冊持ってきた中の1冊で後日に借りました。
この本の出版はNHK出版で2014年出版なので、明らかに「花子とアン」で登場した白蓮を意識してです。
大正三美人と称せられた柳原Y子は、確かに美人!男性なら99%の人が
その儚げな美に惹かれることでしょう。
こちらの本はさすが、NHK出版だけあって写真が豊富に載っていて歌集も「前期」「中期」「後期」と
抜粋して載っている。
林真理子が執筆に先立ち、宮崎家に残されている二人の書簡、電報全てを見せて頂く時に
書き写すのは良いけれど、コピーはしないで下さいと言われ、当時の筆で書かれた崩し字は
彼女は判読出来かね、中央公論社編集が解読してワープロで全部打ってくれたそうです。
華族と言う特権階級の生まれ、類稀なる美貌、和歌の才能、与えられた運命に順応するだけではない
切り開いていく生きる才覚、度胸、勇気と言ったY子の人生は正に「波乱万丈」です。

文庫解説で菅 聡子が書いていますが、林真理子の作家としての
スタンスを言い得て妙です。
小説としての本作の成功は、ひとえに「初枝」という視点人物の設定にある。」
初枝とは、伊藤 伝右衛門の父が還暦近くなって村の娘に産ませた子でY子が嫁いだ時は
16歳でY子とは9歳違い。 伝右衛門が知り合いの娘に産ませた静子は小学校6年生。
この二人の中でも初枝は伝右衛門にとっては異母妹という立場で結婚してからも、他の養子達と
違って不遇な生活を強いられて、Y子にとっては無くてはならぬ立場でいた。
最終章での初枝は京都の寺で尼僧としての生活をしていたが、其処へ小さな女児を連れた
Y子が訪ねてくるのですが、「義姉さんはええなあ、ええなあ、私はいけんわ」と言い、
次に産まれてくるときには男に産まれたいという。だがY子は女が良いと言う、子供が産めるからと。
その一ヵ月後に初枝は死去する。
Y子が龍介との密会をし始めた頃から、物語は初枝の視点で書かれている部分とY子の視点とが
対照的に書かれている。その辺の視点設定がY子独りに絞りきっていないところが
林真理子の筆の上手さなのでしょうね。

読書会の翌日にはNHK
ザ・プロファイラー〜夢と野望の人生〜「“闇の中に光を求めて”〜柳原白蓮〜が放送されました。

地元新聞「新潟日報」では
2014年6月17日
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2014年8月16日
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                Y子の父 柳原 前光氏が万代橋を揮毫した記事  
この時代にフローベル「マダム・ボヴァリイ」田山花袋訳で出版されて、Y子はまだ龍介とは
知り合わない頃で「人妻の不倫の話など品が悪くて嫌ですわ」と言っているのだが、「不倫」という
言葉は使っていたのでしょうか?
龍介がY子の作品を芝居にしたいと言うことで運命の出会いがあるのですがここで倉田百三が登場します。
高校生の頃には倉田百三を一生懸命に読んだ時期があり何だか不思議な感じがしました。
218頁
Y子は倉田百三から貰った恋文めいた手紙を思い出した。いつもそうなのだがしばらく文通すると
男からの手紙はいつしかねっとりとした色を帯びるようになる。それは半分以上Y子の責任なので
あるが、そこに至るとY子の気持ちはすっかり醒めてしまう

美人は自分が美人であることを百も千も万も承知している。そして男があまり眼を向けないと
悟るや自分へ気を引くようにする。その手練手管は見事です。
龍介との出会いの時にも自分は初枝より年を取っていて、初枝も自分も同じ人妻であるのに
初枝にも龍介が手紙を出していると知るや一生懸命に龍介の気を引こうとする。
自分でも気にいっている写真を送ったりします。
美人とは対極に居る私は、男の気を引こうとは余り思いませんが(笑)美人ほど、男からの
一寸した「無視」には敏感な様です。
「ボヴァリイ夫人」が又登場します。
新潮社「世界文学全集」第1巻として出版され、龍介から是非読むようにと薦められたのです。


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