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zoom RSS 【「聖職の碑」を辿り 西駒ケ岳へ その1】

<<   作成日時 : 2016/09/01 03:48   >>

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木曽駒ケ岳を西駒ケ岳として意識して、桂小場から初めて登ったのは昨年8月でした。

そんな話を山仲間にしますと、そのコースで登ってみたい!との声が聞かれ、今年の会山行に取り入れました。

ですが、昨年は会の山行として歩くことを意識しないで、自分が無事歩き通せれば良いくらいに思っていましたし、桂小場からのピストンだったので、再度実際に山行で歩くように行ってみました。

7月17日(日)〜18日(海の日)

今回は事前調査をよくしました!

バス時間、電車時刻、タクシー会社に予約

まず、菅の台に駐車して、バスで駒ヶ根駅まで行き、電車で伊那市へ行き、駅前にタクシー予約で桂小場まで。

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       菅の台の停留所

殆どの人は私と反対側の千畳敷方面へ乗って行きます。

逆算して新潟を出発しました。トイレに行ったり、20分程余裕の時間がありました。
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菅の台 バス(6:30)=駒ヶ根駅(7:07) 電車(7:20)=伊那市駅(7:40) タクシー 桂小場(8:03)

駒ヶ根駅・飯田線電車・伊那市駅 もう二度と来ることはないでしょう・・・
でも、こんなに便が良いのならいつか来るかな?いえ、多分初めてで最後でしょう。
駒ヶ根駅には切符の自販機がありません。
駅で電車を待つのは、日曜日なのに、部活(?)の高校生ばかり数人。
聞くと降りる時に精算して下さいとのことです。
無人駅でした。

伊那市に下りると自己申告で、駒ヶ根から来ましたと伝え、料金を払います。
タクシーに乗った時に、そのことを聞きますと、普段は車中に車掌が廻って来るのだそうですが、
日曜日で私以外は高校生が数人なので、省いたのでしょう。
伊那市駅から桂小場までのタクシー料金は3700円でした。
新潟駅から飲んで、我が家に帰る深夜料金並みでした。

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        本日歩いたコース
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懐かしい、勝手知ったる道です。霧が出ています。
樹林帯で涼しいくらいです。
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     霧が幻想的な雰囲気を醸し出しています。
霧雨を感じますが、もうすぐ大樽小屋なので、我慢して歩いていると「サルオガセ」が下がっています。
霧にサルオガセは本当に「私の住処」と言わんばかりに似合っています。
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サルオガセを初めて認識したのは中央アルプスの「経ヶ岳」でした。
これは【サルオガセ】と言い、ブナ帯から針葉樹林帯の霧のかかるような森林の樹上に着生する地衣類。
日本ではおよそ40種類確認されているが、その形から「霧藻」ととも言われる。地衣類は菌類のように木を養分にして、木を腐らせることはしない。
空気中の水分を直接吸収し、光合成により自生している。

樹皮に寄生はしているが、木から養分は摂らず、空気から養分を得て自身で光合成をしているまるで「仙人」のようと言われ「サルオガセ」が好きだと言うと「へぇ〜〜」と言われてしまいます。
西駒へ つながる道の 猿麻桛(サルオガセ)】 サルオガセは夏の季語です。

大樽小屋では下山中のグループが休憩していました。
奥の方に上がらせてもらい、お昼を食べ、しっかりと雨具を着こんで「胸突き八丁」へ進みます。
小屋に上がり姿勢を変えようとした時に雨で冷えたのでしょう、歩き始めてから急登で攣ってしまいました。
騙し、騙しゆっくり歩きました。
胸突の頭到着です。
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ここまで来るとひとまず急登は終りますので、ホットします。
小屋着15:00 石室にストーブが焚かれ、乾燥室となっていました。
グループ、個人など、大勢の宿泊者のようです。

一年振りの管理人宮下さんと宮下さんのお父さん、懐かしいです。
暖かい部屋でやはりこれでしょ!!
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食後は映画「聖職の碑」のDVDを見せて頂きました。
赤羽校長役はピタリと嵌る鶴田浩二、他に岩下志摩、三浦友和、大竹しのぶなどなど
昭和53年製作の映画です。
この日時点で、私はまだ「小説「聖職の碑」は読了していなかったのです。
歩いてみて、読んでと思ったのですが、結果的には、帰ってから最初からジックリと再読しました。
DVDでは前半部分の教師たちの白樺派云々の部分は端折って映されたのですが、小説では若き教師がのめり込んでいる「白樺派」と校長が推奨する「実践派」とが、事故後に大きな隔たりは無いのだと気づくことが詳細に書かれていて、事故とは無関係のような教師と貧しい家の娘との叶わぬ結婚の果ての顛末などなど、書かれています。

河岸段丘
最近タモリ出演の「ブラタモリ」で「河岸段丘」が好きだと言うのに触発されて、意識するようになった言葉
25頁で
『天竜川の悠久の流れを見ろ、天竜川と平行して続く河岸段丘と、東と西の二つの山脈の間にひろがるわが箕輪の平の肥沃な農地を・・・』
何気ない文章なのですが、土地の地形の言葉を使用されるのは新田次郎ならではだと何となく思います。
サルオガセ
203頁
一人になってしまい、道を見失いながらも、眠さと闘っている唐沢可作少年の周囲の様子と、
それが自宅近くの裏山だと錯覚を起こす場面で、眼の前に裏山では見たこともない「サルオガセ」が
垂れ下がっているのだ?と認識して、自分の現在地の認識が戻る場面が199頁くらいから書かれている。
135頁
前に戻って言いますと
胸突八丁にかかると登山道の様相が変わった。
文字通り胸を突くような急斜面のいたるところに露岩が露出していた。それまでのように、歩けば
草鞋(わらじ)の底から、やわらかい反応がある道ではなく、明らかに岩山へ続く道があった。
少年たちはその変化を喜んだ。いよいよ駒ケ岳の中に入りこんだのだと意識して、
よいしょ、よいしょと声を上げて、たしなめられる者もいた。
変化のない同じような道が登っても続くのにやり切れなくなった少年が、先生、
将棋頭まであとどのくらいですかと訊いた』

その少年の素直な気持ちが、実は歩いてみると、全く同じように感じたからです。
最初は足裏に易しい樹林帯のジグザクで、これで、高度を稼げるのだろうか?
と心配し始めた頃に、足をウンショと上げる急登で高度が稼げると思うとホットするのです。
「胸突八丁」からは急登です!
と言いますと、ベテラン者は「言う程でもないじゃないか!」と。

明日は絶好の山日和が期待出来そうです。

此処までに出逢えた花の一部です。
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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
私が同じコースで雨に見舞われながら木曽駒に登ったのは1961年11月のことでした。
西駒山荘に一泊し、翌日やはり雨にうたれながら宮田小屋まで移動しました。
地図で見ると聖職の碑はその途中にあるんですね。
全然気づきませんでした。
あるいは当時まだ建立されていなかったかも知れません。
新田次郎はけっしてうまい作家ではなかったですが、取材力はすごいものがありましたね。
風花爺さん
2016/09/02 14:13
風花爺さん様
遭難記念碑は既に有ったと思いますが・・・
来た方向によってはついうっかり見過ごしてしまいそうな
少々広い場所の奥の方、将棋頭山へ向かう場所にありますので。
記事が遅れ、遅れですみません。
今日、明日も出かけてきますので、その後で。
のりこ
2016/09/03 01:00
純米酒にご当地ビールに名物カレーと来たら一度出かけてみる価値ありですね。(笑)
しゃくなげいろ
2016/09/03 20:40
しゃくなげいろ様
コメントありがとうございます。
記事がなかなか進まないで途中でコメント感謝です。
ここのカレーは山の数ほどある山小屋のカレーの中でも絶品です!
そしてお酒は何と言っても管理人さんの本職が杜氏ですからね。
多少甘目の純米酒はカレーにも不思議に合います。
是非訪れて下さい!
のりこ
2016/09/05 13:29

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