のりこの山と本の記録

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zoom RSS 「百名山の人」−深田久弥伝ー

<<   作成日時 : 2011/09/07 06:10   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 2 / トラックバック 0 / コメント 18

ここずっと数ヶ月、私自身の心と体、私を取り巻く職場、家庭等々の諸事情で、鬱々とした日々を送っていました。

これは年齢の加齢からくる欝状態なのでしょうか?

山仲間から見れば、とても「鬱々」とした状態には見えないかもしれませんが・・・

ヒトの精神状態というのは奥が沈んで、暗ければ、暗いほど表面だけでも明るくしようと振舞うのかもしれません。

まぁ、そんなたわ言はここまでにして、ブログは公開日記ですが、私のブログはそれほどの閲覧者が居る訳でもなし、公開日記で自分を叱咤激励しないと、記録も残せないので、ここらで、気負いせずに書けるテーマ、書ける日常を書いていこうと思うようになりました。


重くて不具合が多かったマシンも入れ替え、そのマシンに馴染めない使い始めでしたが、このマシンにもようやく慣れ、過去記事も含めながら残していきます。

まぁ、全ての文章は自分が自分へ言い聞かせているのですが・・・

弟が体調を崩し、3度目の職場も辞めて、読書三昧(本当は山三昧にしたいのでしょうが、何しろ、体調が思わしくないので)の日々で、もっぱら図書館通いの日々だそうで、思いがけずに面白かったのでと、持ってきた本が「百名山の人ー深田久弥伝ーでした。

引き続き、借りて読んでみました。

この夏、山の会でも「百名山達成!」との報告が飛び込んできます。
私は92座で、自分の「百名山」は終わった、卒業としています。

そんな中高年を山へ走らせた張本人の深田氏ですが、一心不乱に次から次と、二百名山、三百名山と精力的に登っている人々は、どこまで氏について知っているのだろうか?

深田久弥と言えば「日本百名山」でだけ有名?といえるほど、小説家でありながら山好きで、山の専門家がエッセイとして書いたものではなかったのでした。

田澤拓也著書のこの伝記は、氏の知られざる、有名になる以前のこと、それは女性問題の不実な出来事で、一時、作家生活を追放されたかのような時代を経て、百名山の連載で水を得たと言えるのでしょう。

こんな事を言うのは失礼かもしれませんが、先入観念で、氏の風貌は余り好きませんでした。
最初に出会った女性、北畠八穂との二人三脚の創作の秘密。後に、それは暴露されることになりますが・・・
体の不自由な彼女を裏切って、初恋の女性との出会いで駆け落ちさながらに東京を去り、生活します。

小林秀雄や、中村光夫、井上靖などの作家達との交流が書かれていて、不思議な感じがするのでした。
小林秀雄や井上靖などを読んでいる時には、山を登ってもいなかった私にとっては深田久弥と同時代の交流があったとは露知らずでしたから。

昭和46年3月21日、茅ケ岳の登山途中で脳溢血で亡くなったことは余りにも有名。

私も数年前ですが、単独で茅ケ岳に行った時には深田久弥終焉の地を表すものがありました。

田澤氏の「あとがき」で

深田久弥は自然児であると同時に反逆児である。時に狡猾と受け取られかねない大胆不敵な人でありながら、稚気をのこした不器用かつ朴訥の人である。多くの人々から愛された温厚な人柄の持ち主でありながら、組織や体制や時流に埋没することには疑念や嫌悪感をいだき、皮肉な社会風潮に対する批判精神を失わなかった。
深田の68年の生涯には予期せぬ困難もなくはなかった。その温和な表情の背後には秘められた屈折と忍従の日々がある。自らが招いた大きな曲がり角や時代の変化に直面しながら、それでも何かに取り付かれたように山歩きをやめなかった。『日本百名山』は彼の終着点ではなく途中報告なのである。そして後半生は山岳関係の書物のコレクションに精力をかたむけた。生来の出遊の好奇心と情熱を失うことがなかったのである。

「百名山」を途中挫折(自分では卒業と思っている)した今頃に深田久弥を知ったことも、後世の中高年に目標と希望を与えた氏への敬意と思っています。

画像








日本百名山 (新潮文庫)
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深田 久弥

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コメント(18件)

内 容 ニックネーム/日時
 おはようございます。久々のアップですね。
深田久弥については私も認識不足でした。
登山家のエッセイとばかり思っていました。
なるほど、これからは違った目で見ることになりそうです。
自分は深田百名山を目指している訳ではありませんが、また、本を通しで読んだこともありませんが、山に登った後、深田久弥はどう書いているのだろうと後日談として断片的に読んでいます。その文面を時々自分のブログに拝借することもあります。今回の常念岳もそうでした。ブログの手が止まった時に実に良いヒントを与えてくれるのです。
 次に、自分も4日前にパソコンを入れ替えました。旧パソコンからの引越しはまだ完了していませんが、ぼちぼち使い始めています。OS(Windows7)やアプリケーションソフト(Office2010)が換わっただけでこうも使い勝手が違うのかと面食らっています。性能は格段に上がっているのは確かですのであとは如何に使いこなすかです。
 また、気持ちの滅入る原因の1つにブログもあったのでは?そういう時はきれいさっぱり忘れるのも手です。重荷は人を意識するからです。自分流にやればそれで結構。これって、自分のことかな?
甘納豆
2011/09/07 09:20
弟さん、仕事辞めたの。体調不良って何? おいら欝になんかなったこと無いから、分からない。あまり
周囲を気にしなさんな。と言っても無理か。
赤鬼
2011/09/08 06:28
8月最終週、御岳の二の池小屋新館で一緒させていただきました。
楽しいお話し有難うございました〜♪♪♪

一緒に写真を撮っておけば良かったと…(残念


「百名山の人」−深田久弥伝ー
ほぉ〜 おもしろそう!
探してみます!!
まなまな
2011/09/08 09:29
8月最終週、御嶽山の小屋で一緒していただきました大阪からの二人連れです。

楽しいお話し有難うございました♪
一緒に写真を撮っておけば良かったと(残念

「百名山の人」−深田久弥伝ー
そう言えば、どんな人???
読んでみたい!
まなまな
2011/09/08 09:45
甘納豆様
自分は記事をアップしなくても、甘納豆様はじめ会員の方々のブログ記事やHP記事は拝読させて頂いておりました。
が、どうしてもコメントがしずらくて・・・

深田久弥しは最初、出版社に勤務し、そこに賞の為に応募してきた北畠の作品にほれ込み、受賞は逃したものに、それから付き合いが始まり、一緒になったのですね。
深田氏も出版社を辞め、ペン1本で生活しようとしますが、彼女が書いた原案(?)に手を入れる感じで、抒情小説を書いていたのですね。
当初は山は趣味程度で。
好きな山の記事の連載でヒットし、今日の「百名山」ブームを作った訳ですね。
そういう意味では貢献度大でしょうね。
noritan
2011/09/08 12:31
赤鬼様
久々のアップにコメントして頂きまして、ありがとう!!
弟は仕事からくる「腰痛」で辞めたのです。
まぁ、ボチボチ回復しているようなので、又、求職活動開始かな?

先日「御嶽山」行ってきました。
赤鬼様たちと登った時のことを思い出しながら歩きました。
大滝口からのピストンでした。
モニュメントだらけの山頂、だだっ広くて、池も多く、こんな雰囲気、結構好きですね。
お花の最盛期は終わっていましたが、摩利支天からは槍・穂高方面が望めました。
noritan
2011/09/08 12:35
まなまな様
オッ!ありがとうございます。
一期一会の出会いですね〜〜
摩利支天まで行き、ゆっくりと下山しました。
剣ケ峰では「スカイランナー」の人々が次々に走ってきた、下山は、大滝コースは登る人、走る人、下る人・・・
おまけに、雨も降ってきた混雑でした。
又、何処かの山でお会いしましょう!
「信仰の山」七面山に春分の日前後に会えますでしょうか!?
御嶽山の記事は近日中にアップしますね。
今後ともよろしくです!
noritan
2011/09/08 12:41
摩利支天への途中でもすれ違いましたね。
私達も、摩利支天→小屋→ロープウェイで下山しました。

「スカイランナー」凄いですね!
4時間少々で往復するなんてねぇ

「七面山」
山スキーシーズンなので滑れない山には登りません
雪山装備もアイゼン・ピッケル等、何一つ持っていません

紅葉シーズンに向け、お山を検討中です。
まなまな
2011/09/08 16:05
まなまな様

そうでした!スキーをされるんでしたね。
でも、3月の春分の日前後は登山道は残雪があっても、薄らとある程度で、アイゼン、ピッケルの世界ではありません(笑)むしろ、長靴の世界ですね。

もう、高い山は行けなくなりますね。
紅葉を愛でる山歩きですね。
私は近県、山形か長野辺りをウロウロします(*^。^*)
noritan
2011/09/09 13:58
深田久弥はたくさん書いていて、「深田百名山」はそのごく一部なんですね。
一口に「ベスト100」というけれど、150も200も登った中から100をチョイスしたわけだから、その登山数は大変なものですね。しかも、アプローチは今よりも格段に悪かっただろうに・・。
そして小説も書く、まぁマメな人だわね。
山いろいろ
2011/09/09 17:52
山いろいろ様
ごめんなさい!
普段、電話やメールでたくさんお話しているものだから、コメントの返事はしてしまったような気になっていました。
この伝記を読むと、表面だけで受け取られている深田氏の生い立ち、就職、仕事、恋愛、作家としてのスタート、創作に関しての悩み、妻との二人三脚の創作の秘密?趣味の登山がそのエッセイを書くことで、ようやく本領発揮で、これが後世に残ることになった経緯。等々が詳しく、判ります。
百名山は深田氏が、山登りのお勧めで選定したというよりは自分のエッセイとして連載されたものであって、山ブームの先頭に火を灯した結果になりましたね。
もう自分は登れない山8座を残して、完全にそうした「踏破」からは卒業しました。
百名山を踏破した方は、せめて氏へ敬意を表して伝記くらい読むのも良いかな?と。
noritan
2011/09/15 01:23
はじめまして
甘納豆さんのところから飛んで来ました。
皆さんが夢中になって登っている日本百名山の火付け役の深田久弥氏については、皆さんが夢中になればなるほど天邪鬼の私は見向きもしないで、本をも手に取ることもしませんでしたが、今回のご紹介でちょっと人間臭さを感じて手にとってみたくなりました。
リッキー
2011/09/15 07:28
noritanさま
正直、相方が初刊本を持っているので、幾つかの山も読んだ。
流石に作家だけあり文章は流暢だと思うけど、その内容は山の歴史や山の由来に関する割合が多くを占めているが、所謂登山記としての内容にはチト物足りなさを覚えます。実際地元の多くの協力者に同行してもらい登頂した山も幾つも有るし・・・
ただ 一つの目安として多くの山の中から選んだ実績はそれなりに評価されてきたのは否定できないだろう。
自分が途中から百名山を目指したのは、純粋さに欠ける動機が有ったからで、達成したからと言って氏に敬意を表する気にはならない。勿論、近年の某I氏は尚更だけど・・・
ひねくれものの小生、。。。伝は、その著者の自分なりの観方なので、精々側面として利用しているだけ。


輝ジィ~ジ
2011/09/15 07:38
リッキー様
コメントを頂きながら、本当に失礼致しました。
最近、パソコンを開いても、自分のブログすら開く余裕がなくて。
「日本百名山」は百の踏破を目的、鼓舞する為の指南書ではなくて、謂わば、自分の好きな山へのオマージュだったのだと思います。
実際に百名山を中高年登山者の目的にさせた張本人は別のメディアだったのだから。
目指す人、目指さない人、目指せない人、無視する人、色々な訳ですね。
私はそのいずれにも少々気持ちが入っています。
今回はたまたま、弟が図書館の棚で見つけて借りていたので、薦められたので、全く異なる視点からの深田氏の人となりを垣間見られました。
noritan
2011/09/23 00:35
輝様
コメントを頂きながら、体も精神も疲れ果てて、夜毎バタンキューの日々です。
「百名山」ブームの功績は大なるものがあるでしょうね。
「俺も」「わたしも」登れる北アルプス、南アルプスなのですものね。
登山道は整備され、上部な鎖は付けられ、ホールドはしっかりし・・・
他人の計画、ガイドにくっ付いて歩いただけでも「踏破」と言えるのですものね。
台風一過で明日は久方振りに山歩きで〜〜す。
noritan
2011/09/23 00:43
人生、長い間には、良い時もあり、悪い時もありますね。

分かってはいても、気分が落ち込むものです。

自分の気持ちを、コントロール出来れば、鯖らしいですが、中々、難しいものです。

あっしなど、飲食店をやっていますが、その日、その日、忙しさに振り回されたり、暇な日が続いて、不機嫌になったり・・。 自己嫌悪に陥ります。

健康面でも、これから、段々、しんどくなりますね。

そんな時、読書で、気を紛らわせるのも一つの手ですね。

あっしは、毎日、市の図書館から借り出した推理小説が手放せません。
師匠
2011/10/05 11:11
師匠様
寂れたあばら家の拙宅への訪問感謝致します。
そうですか!師匠様は飲食店を経営なさっているのですか?
昔、もっと若い頃に昼間勤務した後にちょっと働いたことがあります。
辛かったけど、お客が、楽しそうに談笑&お酒を楽しんでいる雰囲気は結構好きでした。

本は確かに、広い意味で、心を静めてくれますね!

もう少ししましたら、あばら家も修繕しようと思っています。
noritan
2011/10/06 14:58
「読書」・・は、大事ですね。

子供の頃から、「本好き」・・だった影響か? 国語の成績は、いつも、好成績でした。
漢字も、苦労なく読めますし、色々な知識も身に付きます。

自然、初対面の人とでも「会話」・・・が弾みますし、人間の幅が広がりますからね。

只、余り硬い部類の本は、苦手で、柔らか部門専門です!!   (*^-^*)

次回から、「師匠」・・とお呼び下さい! 「様」は、不要です!!  ♡→ܫ←♡
師匠
2011/10/06 20:56

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