のりこの日暮し日記

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zoom RSS 「走ることについて語るときに 僕の語ること」

<<   作成日時 : 2008/07/28 23:00   >>

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買ったのは出版されてすぐの頃だから、昨年の10月頃だと思う。
が、その頃は「読書会」での自分の課題図書を読みこなすことに必死で、その後は図書館に予約した本に次々追われ、読み、友人お薦めの本やら、書評で見聞きした本やら・・・読んでいて、本棚にひっそりと仕舞われて、陽の目を見ずにいました。
が、村上春樹の著書は、出来るだけ手元に置きたい数少ない作家の一人で、買ってしまうと、手に入れた女性(そっか、私は女(?)なので男性?⇒これも変な譬え)のように、手にすることもなくなってしまっていました。

突然に思い出したように読みたくなりました。

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いやぁ〜〜もっと早くに読んでおけば良かったですよ!!
ファンを自認する割りには、非常に不真面目な読者でした。
作者がこんなに一生懸命に書いているというのに・・・と言う感想です。

村上氏がジャズ喫茶経営から手を引き、小説家として、更に賞などに心惑わされることなく、次々に作品を書きつむぎ、翻訳までし始めた頃に、マラソンをしていると知れ渡ることになりました。
デビュー作そのものも、旧来の「日本文学」とは異質の匂いに満ち溢れていて、その作風には、極端に好きな読者と何となく、アメリカカブレではないか?と毛嫌いする読者とに二分化していったようです。
どちらかといえば、作者の年齢よりも若い層が多いのではないでしょうか?これはあくまでも想像ですが。

私は一時期、村上春樹からは遠ざかっていた日々がありました。
でも、再度、引き寄せられたのは、一世を風靡した「ノルウェアイの森」からでした。
何か、遠ざかっていた日々を作者に詫びたくなるような、そんな気持ちでした。

旧来の日本文学とは確かに、匂いも文体も異なる作風。
がこの作品以降も決して熱心な読者とは言い難いのですが、でも同時代を生きてきた、生きてゆく年代として(実際は彼は、私よりも学年で言えばひとつ上ですが)眼を離すことなく、見続け、読み続けたい。

本書は、2005年8月から(途中1996年北海道サロマ湖での100キロマラソンの記事が入っていますが)2006年10月までの世界各地でのマラソン、トライアスロン等に参加の様子が、自身の小説を書く行為に併せて書き綴られています。
昔、私の友人は「走る作家」なんて、嫌だ!と言い、決して彼の熱心な読者になることはしませんでした。

私も偏見を持っています。
かつて、若い頃には素晴らしい作品でデビューし、私はこの作家が今後、将来どんな作品を書こうが書けなくなろうが、この一作、或いは二作を持ってして生涯の読者になると、思ったものでした。
次々と作品は書かれていきました。
が、次第にその作家の中ではデビュー時のハングリーな精神が失われて、ゴルフ三昧、賞の選考委員を二つ以上引き受け、それも、全作品は読まないとかの「うわさ」を見聞きするにつれ、読者たる立場からは離れてしまいました。

「日本」の文壇からは一線を画し、かと言って隠遁している訳でもなく、グローバルに活躍されている村上氏には、時には難解で、消化不良の感が否めないときもありますが、彼が、墓碑銘にまで刻みたいと書かれていた言葉「村上春樹  作家(そしてランナー)
1949−20** 少なくとも最後まで歩かなかった」

そんな氏の「読者」として気持ちだけは「伴走」していきたい。

豚肉と野菜の味噌炒め
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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
同じ村上ファンの私としては、とても素敵なこのブログの文章に拍手を送ります。
同じくファンの婿殿の情報によると「ノルウェイの森」の映画化が決まったようです。ベトナム系フランス人トラン・アン・ユン監督。22年公開予定だそうです。監督は四年かけて村上氏と交渉したらしいとも教えてくれました。さてnoritanさんの反応はいかがでしょうか?
「走ることについて…」はもちろん即買いしましたが途中で止まったままです。
urara
2008/08/02 09:19
urara様
「ノルウェイの森」の映画化の記事は私も読売新聞で見ました。
簡単にOKを出さない処が村上氏の色々な意味で媚びない生き方が現れていますね。
でも映画は楽しみです。やはり、再読もしたくなりますね。
私にとって「村上春樹」は書かれた作品だけでなく、彼の生きる姿勢、生活態度が今の日本の「嫌〜〜な」慣習に染まっていないところが好きなのです。「走ることについて・・・」は是非、読了して下さい。小説とは違うけれど、彼の真摯な生き方に、ますます好きになりますので!
noritan
2008/08/04 12:42

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