のりこの山と本の記録

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zoom RSS 「チューバはうたう ─mit Tuba 」

<<   作成日時 : 2008/05/05 23:00   >>

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筑摩書房PR誌「ちくま」は表紙の奈良美智さんの絵と一緒に中身も好きです。

昨年は芥川賞、直木賞共に少々がっかりしたところでした。
でも、太宰治賞受賞「チューバはうたう ─mit Tuba 」は面白かったでした。
作者の瀬川 深さんは1974年生まれの現役の小児科医なのです。
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「チューバはうたう」は”音楽小説”とも称されていますが、確かに主役はチューバであり、それを偶然から手にし、吹くことを余儀なくされ、そして手放せないほどに一心同体ともい得るほどチューバと一体化した女性の話です。

ドリス・レッシングでは本を読むという行為が非常に重く圧し掛かり、少々苦しくなっていたところでした。
が、この本はそんな重苦しさを払拭させてくれる爽快感に包まれます。
文句なしに面白い!!

「私」は中学1年生にして160cm。ブラスバンド部に入部すると、否応無く、チューバを吹くことを命じられます。
その部の副部長であり、同じチューバ担当の先輩は「私」に親切に教えてくれます。
この「ずんぐり背の低い男の子」が作者なのかな?
と思ってしまいます。
「私」は高校生、大学生と進み、部活としての活動ではチューバは吹かないのですが、アルバイトで買ったチューバを地下鉄に乗って、荒川河川敷まで行って一人で吹いている「インディペンデント」のチューバ吹きになります。

何故、チューバに魅せられたのか?
その問いはそのまま、「私」の生きる姿勢への問いと答えの中にあり、知合う男との付き合い方にもチューバを抜きにしては考えられないほどになります。

「私」は26歳。
製薬会社勤務
大田区の賃貸アパート 2k 家賃7万円
趣味 チューバを吹くこと

いつか音楽を聴く機会があった時には、私はチューバを吹いている人を意識して眺めるでしょうネ

チキンカレー・焼き茄子
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チューバはうたう―mit Tuba
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スイッチじゃなくダイヤルです。
幸福であることは、難しいことだ。 いまさら私が言い始めたことでもない、世間の誰もが言っていることにすぎない。さりとて、その一人一人が本当にこの言葉の意味をかみ締めているかといえば、私には疑わしく思える。というのも幸福という言葉が示しているモノがえらくお安いのだ。たとえば、まあ私を含めた若い連中が幸福だなどと言った時、それはたいていの場合いちゃつく相手が手近にいるかどうか、あるいはその相手に満足しているか不満足であるかを意味しているに過ぎないし、もう少し歳をとれば、金銭や資産や家庭や社会的... ...続きを見る
urara
2008/06/02 00:18

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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは。この記事にリンクを貼らせて頂きました。よろしくお願いします。
偶然ですがこの本に巡り会いました。好きか嫌いかに分ければ好きな文体でしたが、音楽的センスがあればもっと楽しめたかもと残念です。ゆったりと本が読めるときにもう一度再会したい著者です。
urara
2008/06/02 00:35

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