のりこの日暮し日記

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zoom RSS 「山を走る女」

<<   作成日時 : 2008/01/16 22:00   >>

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昨年11月に初めて参加させて頂いた「読書会」の1月の課題図書が津島佑子「山を走る女」なので、何十年振りで再読しました。
確か、テレビドラマでも放送され、主演は大竹しのぶで、これも観たような記憶はあります。
が細部は再読してみて、又、新たな感想がドッシリと懐かしく圧し掛かってきた感じでした。

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津島佑子さんは、私とほぼ同時代を生きています。
高校生の頃は太宰に憧れ、文学部に入っていた頃、近隣の高校の(男子生徒が大半の進学校)文学部と太宰研究などと称して交流会を持ったりしていました。
その太宰の”娘”がやはり!小説家に。
ということと、読んでいく内に、今まで読んできたどの女性作家とも異なる風を感じ、20代後半から30代にかけては本当によく読んでいました。
同じ、太宰の遺児である太田治子さんの図書には未だに読まずじまいですが・・・

で、今回は本当に久しぶりに津島佑子さんの図書の再読でした。
彼女はずっと、私と同時代を同年代で生き、書き続けているのに、読者というものは何と気まぐれに離れてしまっているのだろうと思わさせられます。

旧い時代の作家や、私よりはとにかく若い作家が多くなった昨今、それら若い人の作品も読みたい。でも基本は同時代の作家は読み続けたいという思いが強いのです。
これを機に、津島佑子さんに再度一歩近づきたいと思わせられました。

小高多喜子は21歳に私生児を産みます。
祝福されない子供の誕生は彼女の父、母、弟の家族の冷たい視線、仕打ちをもろに受けます。
子供の父は家庭のある男で、彼女も男も本気で愛し合っていた訳ではなく、男は彼女から逃げるように引っ越していきます。
自立したくても経済的な力不足の多喜子は実家の納戸で子供を育てながら、保育所に子供を預け、パートに出かけます。
私が、この本を最初に読んだ頃は娘はまだ幼稚園に通っている頃でした。

時代は変わり、世の中は「シングルマザー」は多くなり、離婚も多くなり、そういった意味では今の時代に読み返してみると、当時抱いた感想とは歴世の感はあります。
多喜子は物語の後半で植木等をレンタルしている会社に勤めます。
そこで、会社で木々や花を育てている「山」へ仕事で出かけ、其処で一緒になった神林という男に、初めてとも言えるほどの情愛を感じます。
男一人ででダウン症の子供を育てている神林は多喜子に好意を抱きつつも、男の熱情を寸でのところで押し留めます。

我が子への虐待、子育て不安からの逃避による幼児殺戮と、昨今はそんなニュースが後をたちません。
が、古臭いと思いながらも、多喜子の、子供を産み、育てるという「女」本来が確かに、強かに持っている「本来の力」を此処では感じます。

昨日買っておいた茄子と挽肉のカレー・糸コンの明太子和え・キャベツサラダ
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内 容 ニックネーム/日時
はじめまして。
ニコニコ動画のhttp://www.nicovideo.jp/watch/sm12847222にて、『山を走る女』のドラマCMを見まして、ここにたどり着きました。
現代においてこそ、いろいろと考えさせられる作品ですね・・・原作を読んでみようかと思います。

ちなみに・・・
>多喜子は物語の後半で植木等をレンタルしている会社に勤めます。
・・・植木等(など)だと“植木 等(うえき ひとし、1926年12月25日- 2007年3月27日)は、日本の俳優、コメディアン”になってしまいますね(笑)
konz
2010/11/30 22:28

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