のりこの山と本の記録

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zoom RSS 「読書会のお誘い」

<<   作成日時 : 2007/11/30 23:50   >>

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最近は足繁く図書館通いをしていますので時々隅っこのラックにあるパンフを眺めたりします。
特に「無料」とか「講演会」とか言う文字には目ざとくて(笑)行ける曜日、時間であれば出かけようと思います。

自分が行けるチャンスってめったにないので。

で、図書館のラックで見つけたのが「読書会のお誘い」でした。

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もっと、もっと若い頃には様々な「文学」と名が付く会合、集まりには積極的に参加していました。
が、子育て、仕事等々色々なことがあり、山にも行き始めて正しく時間が足りなくなりました。
読書会というのは大抵平日昼とか土曜日の昼とかに多いことも足が遠のいた原因でした。

で、今回は金曜の夜。それも近い内野の公民館。
土曜日は山行があるけれど、キツイ登りではないので、OK。

で、今回の作品は村田喜代子「蕨野行」

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これは映画でも観ました。
というか映画を観てから本を読んだのか?
映画を観る前に本を読んだのか?
その順序は忘れてしまいましたが、今まで接した「日本文学」の範疇には入れきれない不思議な世界なのでした。
村田喜代子さんと言えば芥川賞受賞「鍋の中」しか読んでいませんでした。
これも黒沢監督で映画化され、映画もとても良かった!
そんな程度の印象しか残ってはいませんでした。

久しぶりの「読書会」
本は再読していきました。

「お姑よい」「ヌイよい」と姑と嫁との心の手紙形式の語りかけで物語は進行していきます。
二人の会話の語尾には相手を呼ぶ時には「よい」
話の語尾には「なりよ」「つるか」などなど・・・
最初は何処かの土地の言葉かとも思いました。
時代は江戸末期(らしい)
場所は東北(のような?)
この部落一帯には60歳になった年寄りは蕨野と称されている奥里へ放置される。
其処は死を待つための場所にはあらず、掘っ立て小屋があり、村里へは歩いて2キロ。
毎日里へ下りて、畑仕事を手伝った分だけその日の糧にありつける。
足が萎え、天気悪ければ里へは下りれず、糧なくば奥里にて自分達で自然の中から食べ物を調達して生き伸びようとする。
「棄老伝説」の悲惨さは此処にはない。
9人のババとジジは助け合い、笑い声も聴かれ、己が身に降りかかっている「老い」とやがて近い内にやってくる「死」には真っ向から対峙している。

その明るさな何処からくるのか?
レンは身ごもった嫁のヌイの子として生まれ変わることを告げられ、それを信じて、すぅ〜〜と消え入るように死の旅へ向かう。

不思議な物語、語彙の柔らかさ。老いと死を見つめながら、人間の根幹的な明るさを感じてしまいます。

私が度々記事にしますBSU「週刊ブックレビュー」では書評ゲスト3人が自分の好きな本を持ち寄って司会者と共に色々感想を戦わす番組です。
自分が本を読んでも、筋書きを追っているだけ、字面を追っているだけの読み方かもしれないのです。
他人の感想はとても深い処に着眼されている場合が多く、又、決して自分の世界では手にし得ない本を知る機会でもあります。

今回の本の当番の方が「蕨野行」についてまとめられてきたことを聴きながら、自分が触れずにきた着眼点に納得しつつ聞き入ります。

明日は山行。とは思っても、誘われれば決して嫌いではない「その後」の「お酒会」にも参列しまして、初対面の方々とは思えない程に打ち解けて楽しい一夜でした。

内野の町は私が小学4年の2学期から卒業するまで電車で通った懐かしい町です。
駅の後ろにある学校のグラウンドの桜は見事で、家族でゴザを敷いて花見したほどでした。
踏み切り脇のお寺には担任の先生が下宿していて、休みには遊びに出かけて、先生に憧れていたものでした。


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