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zoom RSS 容疑者Xの献身

<<   作成日時 : 2006/08/01 23:00   >>

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134回直木賞受賞作品、東野圭吾「容疑者Xの献身」を読みました。
久しぶりの東野さんの単行本購入でした。
買ってからは、図書館から借りた本だの、知り合いのお薦めの本だのを優先して読んでいて、ようやく、2日間で一気に読みました。
細切れ時間読書の私としては、半分を過ぎた当りからは結末が気になって、寝る間も惜しんで読んでしまいました。

数少ない東野読者の私ですが、さすが!受賞作品!と感服させられた内容でした。
日常生活の場に於けるミステリーは、自分の身にも”もしかしたら起りうる可能性”を秘めているから現実感があります。

ずんぐりした体型で、顔も丸く、大きい。そのくせ目は糸のように細い。頭髪は短くて薄い。そのせいで五十歳くらいに見えるが実際はもっと若いのかもしれない。
そんな石神は、大学時代から数学の才能では群を抜いていた。が、家庭の事情で、大学に残って研究者になる道を選べずに止む無く、私立高校の数学教師になっている。
アパートで一人暮らし。そんな彼の、密かな愉しみは、同じアパートの隣に住んでいる母子家庭の母、花岡靖子に抱く恋心なのだが、思いは打ち明けられない。
弁当屋で働く靖子の店に多少遠回りをしても、毎日弁当を買って学校へ出勤している。

石神の観察力は、通勤ですれ違う老婦人にも、隅田川に沿ったホームレスの集合にも注がれる。観察→分析は数学の世界だけでなしに、彼の場合は日常的にも行われるのだ。

そんな靖子母娘の部屋に靖子の分かれた夫が訪ねてくる。
其処で、殺人事件に加担することになった石神は、その瞬間から、必死な隠蔽工作を開始する。
これが”容疑者Xの献身”の始まりなのです。
数多くある数多の作品とは筋書きを異にする内容の展開がここにはあります。
根底には、石神の靖子への”恋心”があるところが、多少ジィ〜〜ンときます。

もし、この事件が、警察と石神だけの対決なら、完璧に石神の勝ちでしょう。
が、石神と同じ大学にいた湯川という、彼を良く知る男が”容疑者X”を探り当てます。
結末は言えません。それはこれから読もうと思う人の為です。
アット驚く結末が待っています。

今日から8月。今日は、私の父の誕生日。
そして、高校1年からの親友で、ここ5年くらいは彼女の病気(パーキンソン病)で音信不通になってしまったT子さんの誕生日。
そして、母の弟の妻、つまり叔母さんが37歳で癌で、中学の養護教師のまま亡くなった日です。


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タイトル (本文) ブログ名/日時
東野圭吾 『容疑者Xの献身』 みごとに騙される傑作だが………
他人様をたぶらかすことに無上の喜びを感じるペテン師の「私」はたぶらかされることにも快感を覚えるタチなものだから、小説は謎解き型のミステリーを好んで読む。なかなか快感傑作はないのだが、これは完璧であったよ。 ...続きを見る
日記風雑読書きなぐり
2006/08/04 07:43
【読んだ本】容疑者Xの献身/東野圭吾
「さすが!」というほかない本格ミステリー。 トリックも相当練り込まれていて、 最後の最後まで真相が解りません。 しかも「純愛ミステリー」と呼ぶに相応しく、 主人公の数学者・石神がみせる愛のかたちに涙します。 “読ませる”本格ものを読みたい人には、ぜひ! のオススメ。 ...続きを見る
こばけんdays
2006/08/04 10:45
東野圭吾【容疑者Xの献身】
表紙がいい。 ...続きを見る
ぱんどら日記
2006/08/04 11:03

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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
私の読み方は60歳を超えたもののとらえかたなのでしょうね。つまり彼の恋の動機に現実性がないということにこだわってしまうんですね。
ミステリーといては完璧だと思いました。
TBありがとうございました。
2006/08/04 07:41
TBありがとうございました。

冒頭から事件が起こり、犯人が判明してしまうミステリー。当然、謎解きはその後仕掛けられるトリックになるわけですが、このトリックにはまんまとやられました。
そして石神がそうまでして靖子を庇う同期に心を揺さぶられました。直木賞受賞も納得の作品ですね。
こばけん
2006/08/04 10:52
よっちゃん様
こばけん様

TB、コメントありがとうございます。

事件は冒頭で起きているので、読み始めると最後まで気になって一気に徹夜しても読みたくなる本でした。
noritan
2006/08/04 22:38

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